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コメントありがとうございます。
▼キリンの首さん:
> 私もNLD(非言語性学習障害)には関心があるのですが、この概念は、DSM等の診断基準で公認されていない学術研究用語のせいか、文献が少ないようには思います。そのせいか、この掲示板でも、NLDに言及する人はあまりいないように感じます。
そうですね。
私のサイトでも、NLDの情報提供を呼びかけてみたいと思います。
また私の知っている範囲で(「ウィキペディア」の助けも借りて)情報をアップしたいと考えています。
情報収集にはこれくらい積極的にならないと、LDを乗り越えられないように感じています。
>『アスペルガー症候群と非言語性学習障害』(キャスリン・スチュワート著 明石書店 2004)を参照すると、NLDは全米人口の約1%(270万人)おり、LDの子供の10%はNLDであり、またこの障害は、男女差がないことが指摘されています。
> 以下のような特徴が挙げられています(同書 p27)。
>
>NLDの主な機能不全としては、
>・情報処理と組織化・系統化スキルの障害
>・視覚ー空間機能および感覚機能が弱い
>・対人関係の重大な障害
3件とも見事に当てはまります。
車の運転でも、大規模な事故はほとんどありませんが、狭い路地を曲がりきれずバンパーを石垣や電柱にこすったことは割りと多いです。
>NLDの子供の優れた点としては、
>・きわだった(年齢水準を上回る)言語表出能力
>・豊かな語彙
>・聞いた情報から学び、記憶する能力に優れている
言われてみれば、これらも3件とも当てはまります。
3歳まで言葉をほとんど発せず、本物の「自閉症」だと確定診断を出された私が、あれよあれよという間に遅れを取り返したのも、これで納得できます。
幼稚園は北海道東部の漁村から電車で通っていましたが、37年後の今も当時乗った電車の型番&シリアルナンバーを全部覚えています。
> 前掲書 p28〜30には、スチュワート博士他作成の、NLDの症状リストが掲載されています。1.社会的/情緒上の指標 2.言語使用 3.認知または学習上の指標4.知覚ー運動上の指標 の四つの側面にわたって、障害特徴の項目が並べられています。
> いくつか大雑把に拾い出してみると、
>1.については、
> 他人の表情・行動が示唆することを読む能力が劣る。
> ことばを文字通りに解釈する。社交的なニュアンスを見落とす。
> 規則を白黒で解釈する。強迫性障害。突然の感情の爆発。身だしなみが悪かった り不潔。自分が人にどう見えるかについての感性をもってないように見える。
> 睡眠障害など。
そうですね。特に、他人の言動に私自身を攻撃する要素がないかどうかについては、PTSDの影響もありましょうが非常に敏感です。
睡眠障害は、睡眠時間の長短にかかわらず常習的に発生し、カフェインはまったく通用しません。強烈なミント味のタブレットと、メントールをしみこませたウェットティッシュで何とかしのいでいます。
>2.について、
> 言語発達の遅れはない。おしゃべりである。単調な喋り方。韻律の奇妙さ。
> 豊かな語彙。言語の表出は優れているのに、実践的言語使用に問題がある。
> 関心あるトピックには専門知識が発達している。
そうですね。
いじめっ子が面白がって私の話し方をまねするほど、発達障害に対して偏見がひどかった環境なので、テープレコーダーの存在がひたすら恐怖だった時期もあります。家族の者も面白がって盗み録りをしたので、無言で抵抗したことも多かったです。最近になってカラオケボックスでようやく自分の声が気にならなくなりました。(採点結果がどの機種でも90点台をマークできるようになったことと、ボイスチェンジャーで1オクターブ上げた結果が意外に魅力的なハスキーボイスだったのがその理由)
また、周囲の人たちは私の話題選びにかなり辟易しているようです。私が当たり障りのない話題だと思っていても、ニュースから話題を拾ってきても立て板に水になる以上、どうすることもできません。
>3.について、
> 「ふり」をすることができない。物事を秩序立てて行う能力に欠ける。
> 時計を読むのが困難。右左の区別・方向の混乱。丸暗記に優れている。
> しばしば独り言をいうなど。
時計以外、すべて当てはまっています。
(鏡に映ったアナログ時計でも現在時刻が解ります)
>4.について、
> 触覚・聴覚の過敏性。迷子になりやすい。物にぶつかりやすい。
> 書字障害。粗大運動・微細運動の困難。体力不足。すぐに疲れるなど。
そうですね。
特定の女性ボーカルの歌を聴くと疳の虫を起こしそうになったり、へヴィメタルのギターの音が工事現場の騒音に聞こえたりするのは今でもよくあります。
運動の困難は、変形性股関節症のリハビリをも阻害しており、また整形外科からは転倒事故に気をつけるように再三言われているので平衡感覚が悪い状態は致命傷です。
また運動については、体育の授業に対するトラウマから、他の人に運動を見られただけでもフリーズしてしまう状況が深刻で、ヨガやピラティスもリラックスよりPTSDのほうが勝っている状態です。
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