|
▼yume☆さん:
お返事ありがとうございました。支援する側の人間として、取り返しのつかないくらい子どもを傷つけてしまっているかもしれない〜と、自分に気づかせてくれたひとりの子どもとの出会いをとおして、私自身も沢山のことを学ばせていただいています。
一見、わがままに見える行動、暴言、乱暴、集団行動からの離脱・・。幼稚園児の彼と向き合うことになった時、なぜ、私の促しに応じないんだろう?私の保育者としてのプライドはずたずたになりました。家庭では「厳しく怒っていうことを聞かせているが、母親の言うことは聞かない。父親の恐い態度がないと、どうしようもない。」ということでした。そのうち彼は園で、人と関わることをまったく拒否するようになっていきました。完全なる二次障害です。資料を調べるうちにASにいきあたりました。
「つばを吐く」「保育室からぷいっとでていく」という目に見える行動をとがめて、ちゃんとしなければいけないと彼の外側(目にみえる部分)だけをなんとかしたい、集団の中に適応させなければならない・・・私の指導力で・・。
そのことが間違いだったんですよね。自分のプライドをこわしてくれた彼に感謝しています。
私たち大人にとって「困った子ども」ではなく「本人がなにを困っているんだろう?」という視点から、彼に向かい合うと、少しずつ彼が心を開いてくれるようになってきました。落ち着いた声、落ち着いた表情での会話が可能になってきたのです。「ぼくは悪い子になってやるんだ」「いなくなりたいよ」「みんなが僕のことを恐れているんだ」などという彼の言葉に出会うと、そこまで彼を傷つけてしまった私たちってなんだろう??と、涙がでてしまいました。自己肯定力の低さも自分の存在を自分で否定してしまうことも、全部私たち大人が原因をつくっていることに気づかされました。一緒に絵を描いた時、ヒーローに見立てた自分がビルの上で、悪い雨を降らせる悪者をやっつけるというストーリー性のある絵を描き上げました。ヒーローが助けるヒロイン?として私を描いてくれたことが、大切な宝物です。家庭でも、怒ってもこの子には通じないことをお母さんが理解し、検査などを受け、お子さんをしっかり把握しようという気持ちになってくれました。結果は「かぎりなくASに近い行動様式」で「てんかん〜ふっと意識がとんで舌を噛む〜」があるということでした。(薬を服用しています)
小学校になった彼のお母さんは、時々、園に子どもの様子や悩んでいることを話しに来ます。
>そんな頑張りやの先生だからこそ、誤解のあったまま卒業させたくないのです。そして、先生にも「力を抜いてもいいんだよ」と教えてくださる方を探しています。
> 心理士の先生も「先生の育ち」を待ちましょうとおっしゃっていたので、私も先生にお任せできるように口出しはしないで、良い部分は家庭にも取り入れてきました。 今回は息子に身体的なストレス症状がオンパレードで出ていて、自殺未遂した時のような様子によく似ていたので私自身「恐かった」のです。
>早急に先生へ「伝えなくてはいけなかった」状況だったことがありました。その中でどんなに努力をされていたと先生を認めたとしても、「守るべき息子の命」に本気で先生とぶつかっていかねばならないのだと思えたのです。
> 先生にとってはとても辛い状況だと察します。お互いに楽になるには「間違い」を認められる「プライド」にも目を向けて欲しかったのです。
今までのレスをゆっくり読ませていただいているうちに、私の書き込みがとても浅はかで、表面的なことだけだったことに改めて気づかされました。Yumeさんは、もうひとつ先のことで、壁にぶつかっておられるんですね。本当にごめんなさい。支援する側の人間として、当事者のご家庭をしっかりサポートするということがどういうことかを、これからも学んでいきたいと思います。私たち大人の責任は子どもが、人としてその命の尊厳を保障されて生きていける場所をしっかりつくることだと思っています。お子さんの笑顔がいっぱい見られる日々になりますように祈っています。
|
|