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▼ドラミさん:
初めまして。学知的な定義やうんちくはさて措いて、
私はアスペルガーとは、「心の理論」を欠いた、
あるいはそれが未成熟故の、
コミュニケーション障害者だと考えています。
この語を広く用いれば、目や耳の不自由な方々も、
それぞれの能力を欠いた故の、コミュニケーション障害者ということになるのでしょう。
人は相互にコミュニケーションをする場合、ことばをキャッチボールするだけではなく、自分が相手の気持ちに入ってみたり、相手を自分の気持ちの中に入れてみたりしているように思えるのです。
「健常者」では、そのような対人間合いの調整装置が自然と働くのです。
アスペ等では、この装置がうまく作動しないのです。
このような相互の心の行き来が滞り、機能不全に陥るのが、アスペルガー等の自閉性障害者の障碍特徴であると思います。
人とそんな風に、不完全で平仄やらテンポの合わない対人関係しか取れないでいれば、周囲はヘンに思います。本人も何かズレているなぁ、と次第に気に病むようになります。この当たりが、本人の生来の気質や性格等に応じた、二次障害(うつ病や不安障害等)への移行の始まりに思えます。
この場合、二次障害は一次障害(アスペ等の器質障碍)を何とかカヴァーしようと足掻きもがき、自己防衛を画そうとするために起こるものであると、私は思えます。一次障害に周囲が無理解であったり、さらにいじめその他の人間環境の悪化等が出来すると、二次障害はより複雑で様々な症状を呈し、強度をもって長引くものになるのではないか、とも思われます。
私は、大人の自閉性障害の見分け方として、
対人コミュニケーションに問題を自覚していること、
私生活上に何らかの一貫した強迫性の傾向が残っていること、
必要条件ではありませんが、
「健常」ならざる何らかの感覚過敏(または鈍感)があれば、
その人には、アスペルガー障害等の、
生来の自閉性障害が疑えるのではないかと思っています。
以上は、私個人の素人見解であることはお含み置き下さい。
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