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▼キリンの首さん:
>▼nemoさん:
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> 当時は、分裂病の病態表現のひとつとして、autismusが用いられたのでしょう。
> 憶測でしかありませんが、ブロイラーと同世代でもある、呉秀三あたりの日本の草創期の精神医学者がヨーロッパの先進的な医学業績や専門文献を輸入翻訳していく過程で、autismusに「自閉」という訳語を当てて紹介したようなことに発しているのではなかろうか、と思いました。
これは現在では、『陰性症状』あるいは『消耗期』と呼ばれています。
統合失調症では、幻覚・妄想が強くでる『急性期』『陽性症状』という時期が過ぎると、元気がなくなってしまい、一日中布団で寝てしまっているという状態が来ます。
親御さんは、このような息子さん・娘さんを見て、「ダメになってしまう!」と悩んでしまうようです…
本人さんも、人生を悲観して、発作的に自殺しやすい時期です。
私の作業所にも、病院の屋上から飛び降りようとした矢先、看護師さんに見つけられて、説得されて思いとどまれたという人がいました。
体力の消耗に追い討ちをかけるのが、薬の過剰投与からくる『パーキンソニズム』です。体が重くなったり・歩行が困難になって『転倒』して骨折したり・不自然に唇が動くという症状が出てきます。また『過沈静』といって判断力とかが鈍ってしまうという問題もあります。
自閉というよりは、『何かしたい…でも、動けない(T_T)』というもどかしい状況なんです。ハイ。
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