|
三日月さん、はじめまして!
>その子が、なんとねこたんさんと同様、挨拶ができないんです。
>会釈もできません。おんなじですね。
>これ、やはりアスペルガーのせいなのですね?
>たとえば、会釈のしかたを身につけるために勉強しよう、とかは思わ
>ないですか?
>(責めているのではないです。念のため)
>会釈ていどができないとすると、普通の会社勤めは難しいと思うんです。
>
>私の後輩は、会社に大事なお客さんが見えても、挨拶どころか本当に
>頭を下げることもしません。できないのでしょうね。
挨拶の仕方、会釈の仕方がわからないのではなく、その前の段階でつまずいてパニックになってしまった結果、大事な顧客さんの前で、挨拶や会釈をするタイミングをはじめ一連の動作ができなくなってしまう・・・というように解釈しましたが、どうでしょう?
すごく横柄な態度で、まるでわがままのかたまりにしか見えないかもしれませんね。でも、いつもこの状態ではないですよね。おだやかな時もある。人と関わるということが苦手という障碍って、やっぱりその人個人の問題のような気がして、つい、何故?と相手に対して苛立ちを感じます。このいらだちという感情がこの障碍を持つ方達の二次的な障碍である自己肯定力の低さに強い影響を与え、今まで周囲から傷つけられてきた自分の心が強い拒絶反応を示すのだと、私は理解しています。ねこたんさんが「怒らないで」というのはそのことだと思います。
>みんな彼女を叱り、責めますが、それもしかたないと思います。
>というか、当然ですよね。
できないから怒られるのは当然。
できるのにやらないから罵倒されるのは当然。
ですが、やはりできない理由があるんだということを、まず、心にとめて接してみてください。
自分を守る必要がないくらいとても安心できる環境は、全ての人に必要な環境です・・・つまり会社全体が誰かから批判されないように汲々とした雰囲気になっていないかをチェックしてみてください。大丈夫ですか?
そして、どうアプローチすればいいかを考えてみます。
こちらはこうしてほしいと思っていることを箇条書きにして、「どうすればうまくできるか考えてみないか?君は自分をどう思っているのかい?」と静かに聴いてみてあげてください。内側に秘めている高い能力を、あいさつが苦手というだけで排除するのではなく、得手不得手を互いに補い合って、会社という組織を発展させていってほしいと・・・・・なんとかよろしくお願いします。
現在、こうした障碍を持っていない人でも、人の前で自信を持って話せない、自分の意見がない、いざという時に瞬時に判断して動けない、といった心理面での発達が上手に確立できていないという方が多いと思います。自己肯定力の低さから生じているものですが、学校ではこれがいじめのターゲット、あるいはいじめる側になってしまうのは、明白です。
あっちこっちといろいろほころびがあるのが私達人間ですから、できるかできないか?の視点だけでなく、その人の全体を受け止め、心を通わせ合うために自分になにができるかみたいな視点で向かい合うとうまく伝わっていくかもしれません。そして、人間関係という目に見えないけれど、とても大事な糸がからまりあうという悪循環を解消できるようになると思うのです。
「あなたはこういうことが苦手のように見えるし、○○という約束を守ることができないのでは、辞めてもらうしかないのだけれど、そうならないようにどうすればいいのか考えてみよう」などと、ゆっくり話せるといいですね。〜営利が目的の一般の企業じゃやっぱり無理かしら??〜あーーーっ、むずかしいですね。
でも、こうして、その後輩との関わり方をこのサイトで見つけようとしている三日月さんがいらっしゃるわけですから、一歩前進です。
私は保育の仕事に関わっていますが、卒園していったかわいいあの子たちがこれから先、いろんな場所でいろんな人と出会い、その方達との関わりをとおして、人と人が心を通い合わせて、互いに喜んで生きることの意味を定型と言われるわたしたちに深く考えられるきっかけを与えてくれるんじゃないかと期待しています。
|
|