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▼Y/Oさん:
お初にお目にかかります。当事者のPOLINECIAと申します。
論点を整理しながら、思いついたことを申し上げます。
1,医療情報・診断についての情報提供
これについては、ネット上でアドバイスをすること自体が、
それなりに難しさを伴うのは事実でございます。
第一にスレッドを立ち上げた方が、
どこまで正確に事実を伝えることができているかという問題がございます。
あたしがDMで相談を受けたことがあるケースでも
1.本人が被害的かつ視野狭窄に陥っており、
状況を冷静に説明あるいは判断できる状況ではなくなっている。
2.何らかのトラブルを抱えており、
相談メールが同時に中傷メールのような役割も果たしてしまっている。
3.ネット上で語っている事柄よりも、
語っていない事柄の方に実は重要な意味がある。
といったケースがございます。
(これは当事者さんと親御さんのご相談メールいずれにも見られます。
当事者だけの問題と誤解なきようお願い申し上げます。)
特にいじめ,家庭内暴力,虐待,自殺に関する相談においては、
この傾向は顕著です。
それについて直接交流がない相手についてネット上でできることというのは、
本人が明らかに窮地に立たされている場合には、
利用可能な社会資源(相談機関や行政および民間サービスなど)
の情報を提供すること。
少なくともあたしにはそこまでが限界ですよ。
半年ぐらいリアルな世界で直接関わったことのある方については、
もう少し踏み込んだことも申し上げられるかもしれませんが。
2,当事者の世界における支援の論理の持ち込みについて
一方で、
当事者同士のやりとりの世界にどこまで、
支援者の論理を持ち込むのかという点については、
難しいです。
あたしが知っている支援関係者の中にも
1.当事者同士では適切なやりとりになりにくいのだから、
支援者がテーマの設定、議事進行を仕切ってしまうケース。
2.当事者が支援者に真剣に意見や体験談を述べても、
「それはあなたの障害の悪い特徴だ」で片づけてしまうケース。
あるいは、「障害者の言っていることだから」と言って、
心のない同意やうなずきを与えるケース。
3.当事者の集まりに入り込んできて、
当事者たちに説教をしてすっきりして帰っていくケース
4.当事者が語ったことを全て、
支援の世界の評価体系に引き寄せて受け取り、
生身の言葉として受け取らない
というケースがあり、
相棒たちの間で反発を招くこともございます。
1.〜4.はあくまで悪質なケースと信じてはおりますが、
これでは当事者たちに何も語らせていないのと同じことになっちゃいます。
さすがにあたしは、
そういう支援関係者は自分が関わっている青年当事者の組織からは、
締め出しちゃいますけどね。
ともあれ、その場合でも医療情報というのはかなり厄介でございます。
前述したように誤った情報を出しすぎると、
藁をもすがる思いの関係者をさらに窮地に陥れてしまうからです。
この分野については逆に当事者サイドが、
自らが行いうる限界を知っておいた方がいいかもしれません。
支援の世界にも当事者の世界にも
お互いに踏み越えてはならない空間があるかもしれないという話でした。
Y/Oさんの問題提起が
あたしから見て重要な意味を含んでいると考えた故のコメントです。
批判ではないので、お気を悪くなさいませんように。
お体の調子がお悪いとのこと。ご自愛ください。
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