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どうも丁寧なご回答ありがとうございます。
▼SILVERさん:
>私は、「自閉症者には、こうなりやすい特徴がある」として、個人がそれに気を
>つけていく…という方法をおすすめし、(それに対して全ての当事者がその方法
>でうまくいくとは言いませんけど)、それで「ああそうなんだ」と自分を見つめ
>直せることのできる方が、この場にいらっしゃれば、これもまたひとつの方法だ
>と思っています。
ん〜。あたしは知り合いの当事者さんと関わる時は、
この表現はなるべく避けています。
「お前が自閉症であることが悪い」というメッセージを
本人に与えかねないので。
あと、昔キリスト教世界の精神病院で行われたことのある
「お前は障害者なのだから罪を自覚して悔い改めよ」
という更生教育とノリが似ているので、なんか抵抗があります。
ま、そういう感覚の人間もいるんだってことで。
>でも、自閉症者は、その特徴として、話しの枝葉に目が向きやすく主題をおいて
>きてしまうことも確かなんですよ。
これも文脈によっては非常に残酷な発言になってしまうんですよ。
例えば、自閉症親の会なんかで、
ご本人も自閉の傾向を持った親御さんと定型発達の親御さんがいて、
意見が対立したとします。
その時に、タチの悪い定型発達の親御さんが
自閉傾向を持った親御さんの口封じをするために使うのがこの殺し文句。
「あ〜あ、だから自閉の人って嫌なのよね。
どうでもいい細かいところにこだわって。(クス)」
このテの発言は
当事者の意見を封殺してしまう方向に働いてしまうことがあります。
なおかつ、その当事者が発言した内容ではなく、
自閉症であることを問題にしてしまっております。
これではまずいんですよ。
あたしが求めるのは自閉,非自閉、定型発達,非定型発達に限らず、
真剣に語っている人の言葉は真剣に受け止める態度です。
>私は、非自閉の方に、自閉側の視点をお話ししていっていることもありますし、
>逆に自閉側の方には、非自閉側の視点をお話ししていっていると思っていたので
>すが、どうも私の文は「自閉者は、定型になれ」と言っているように、とれるよ
>うですね。
これについてはちょっと胸を当てて考えてみてください。
今までに、「それは自閉の悪い傾向だ」と語られたことはありましたが、
「それは定型(あるいは非自閉)の悪い傾向だ」
と語ったことはございましたか?
(検索した限りは「自閉の悪い傾向だ」発言が目立ちます)
その辺りの発言で当事者から
「高飛車に意見を言われている」「見下されている」
という反応が返ってくる可能性はあるかと思います。
たぶん、そういうつもりではないと思うのですが、
いちおう意識はしておいてくださいな。
乱文失礼いたしました。
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