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▼ジョンさん:
おはようございます。
読んでいて療育支援の仕事をしてきた立場から幾つか問題だと思ったことがありました。
>私の次女が昔、自閉症のような泣き方をしたことがありました。
>夜、昼を問わず泣くので、家内と一家心中しようと思ったことが
>ありました。
自閉症と一口に言っても泣き方などは昼夜問わずに泣くタイプもいますが、反対におとなしい子も多いですし、様々です。でもそれは自閉症に限らないことです。
悩まれていたのは分かりますが、「自閉症のような泣き方」ということをここにわざわざ書く必要はあるのでしょうか。
また、ジョンさんはこの掲示板で繰り返し「家内と一家心中しようと思った」と書かれていますが、気がめいっている人に対して適切な対応だとは私はとても思えません。
自分の気持ちを強調したいがために体験を書きたいのは分かるのですが、そういうことはご自分のサイトに留めておいた方がいいと思います。
>○葉大学教育学部心理学科の先生、○京大学教育学部心理学科の先生
>○応大学病院小児科の先生、児童相談所ありとあらゆる相談機関に
>お願いに行きました。
まず、伏字であっても特定の医療や相談機関だと分かる情報を書くのはやめて下さい。場合によってはそこに相談が殺到してしまうことだってあります。業務に支障が出ることもありますから、配慮をお願いいたします。
次に複数の相談機関にかかることは適切な行為ではないと私は考えています。実際臨床現場でそういうケースを担当したこともありましたが、いい結果にならなかったことも少なからずありました。
たいていの医療機関の場合、複数の医療機関に次々かかっている人は「ドクター・ショッピング」をしている問題のある人という印象をもたれる可能性が高いです。「この人は人と信頼関係を結ぶのが苦手な人だ」という先入観を持たれてしまうこともあります。
また複数の相談機関にかかると同じ事でも全く違う方針や考え方に基づいたアドバイスをされることがあり、患者さんによっては混乱してしまうケースも多いのです。あちこちかかって色々言われて親子共々疲労困憊してから私のもとに来て「初めて色々情報を整理してもらえた。助かった」という方もいらっしゃいました。
誰か交通整理をしてくれる役割の人がいればいいのですが、そういう人がいる保証はありません。また、支援者によっては他の相談機関にかかっていることを快く思わない人だっています。
私は複数の機関にかかっているケースの場合自分の支援をメインで利用するのか、サブとして利用するのか、そしてどういう役割を求めてきているのかなど色々な条件を加味した上で親御さんに「私はこういう支援をします」と説明していました。
また「今までやってもらったのと同じくしてほしい」というケースに対しては「意見は尊重しますが、こちらも色々事情もあるし、できることとできないことはあります。成長するにつれ必要な支援も変わりますから全く同じというわけにはいかないんですよ」といった説明もしていました。
あと医療機関の場合、この4月から疾患別リハビリテーションが複数の医療機関にまたがって受けられなくなりました。今までリハビリを受ける病院が複数でもよかったのですが、4月からは1つにしないといけなくなったのです。現在医療現場ではこの改定でかなり対応に追われています。
言語聴覚療法は受けられる機関が限られているので例外規定を設けられましたが、今後制限は厳しくなるでしょう。
それにジョンさんが色々通えたのは住んでいた場所がたまたま複数の相談機関が選べた場所だったという地の利もあると思います。地方によっては通えるのは片道数時間かかるセンター一か所だけで、他には相談に通える場所がない、というケースだってあります。
またkazeさんは今までのやり取りで自分で色々考えたり工夫をすることで方略を身に付けて行かれるタイプの方だと私は認識しています。そういうこともあって私は「こういう対処の仕方もありますよ」というヒントを提供したのです。
返す立場になった、というお話ですが、そうである以上は色々な条件の人がいる、ということを加味してほしいです。
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