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管理人さん、こんにちは
florさん、おひさしぶりです。
みなさんの書き込みをゆっくりかみしめて読んでいるうちに、すっかり遅れ?をとってしまいました。管理人さんのスレッドを読ませていただき、とても共感を感じましたので、一言書き込みさせていただくことにしました。
私は、保育の仕事をしておりますので、園という立場からになるかもしれません。
保育施設とは基本的に、その保育理念に賛同した親が子どもを入園させるものですから、実際に生活してみて「保育者の対応への疑問」や、「子ども自身が園生活を苦痛に感じている」などの支障がでてきたので「転園する」という出来事があるのはしかたないことです。
一方で、
園の保育の展開のあり方に疑問を感じて、他の園に転園する方がいる
ということは自分たちの保育に見切りをつけられたということで、園としては大きな衝撃(ダメージ)であることはまちがいありません。
「なぜ?」
「自分たちの保育のどこが問題なんだろう?」
と感じることは当然かもしれません。
これは、私個人の考え方ですが、
「転園を思いとどまらせる」ことが目的ではなく、「転園の理由の正直な気持ちをきちんと理解したい」という理由でお話を聞かせていただきたいと保護者のかたに申し入れることはあると思います。なによりも私たちの保育が保護者の方から信頼を受けられなかったという事実と、転園を決意されるというほど、なんらかの悩みをご家庭が抱え込んでしまった事実を真摯に受け止めなければならないと思っています。
penpenさんとのやりとりでも、はじめは園や先生の言うことを全面的に信頼していたということが書かれていましたね。florさんご自身がご自分について、「自分に自信がないので、いいなりになってしまう」と表現しておられるように、上手に言葉で伝えることが苦手なflorさんであることや、いつも一方的に先生から指示を受けるという毎日であるように感じて過ごして来られたことなどを考えるときっと、園長先生はflorさんを指導しようという気持ちがあり、厳しい言葉を選んで話していられるのかもしれません。
それも、信頼関係があればこそ心が伝わるものですから、その信頼が壊れてしまった今は「先生からこんな言葉を投げつけられた」という園と園長先生の批判へと内容が傾むいているんだなと感じました。そんな園への不満に共感するかしないかという方向に掲示板での書き込みが流れているように思います。
とてもあぶないな・・と思ったのはflorさんが園の対応に対して「こわい」という脅威を感じておられることです。florさん自身が、ご自分の思いを整理するための書き込みだという思いで読ませていただいておりましたので、お子さんの転園を正当化するために園の細かい部分をあれこれ指摘する必要はないように思います。園というより、園長先生との関係になっているようにも感じられます・・。
どちらかが一方的に悪いのではなく、どちらもみんな正しくて、どちらもみんな少しずつ間違ってるというのが人間なんじゃないでしょうか。
どうしたらいいんだろう? 私はどうすればいいの?誰か教えて・・!
という不安から、
自分はどうしたいんだろう?
子どもの様子や、子どもの本当の気持ちはどうなんだろう?
と考える視点をかえて物事をとらえてみることも大事かもしれません。
今までの書き込みの文章を整理し、簡潔に箇条書きにして、転園を決意したflorさんの気持ちを書き表してみるといいと思います。ご主人にも読んでいただいて、それを園に届けるというのは・・ちょっと大変なことになりそう??
でも、言葉(口頭)ではうまく伝えられなければそういう方法もありかな?と思いました。
対立ではなく、理解しあえる関係になれるといいですね。
florさんの問題がよい方向にむかいますように。
>ずっとflorさんの一連の書き込みと皆さんのレスを読んで心の中のどこかもやもやしたものを感じていました。
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>どうも読んでいるとflorさんの書き込みに対して心情的に同調しすぎてしまう方と、反対に指導している立場に感情移入し過ぎてしまう方でどちらも極端な理論になっているように思えてならなかったのです。もちろん中立的な立場から書かれている方もいますが、そういう人は少数派のように感じています。
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>今回、幼稚園のことが細かく出ているため、「こんな幼稚園は許せない」「こんな先生は教育者(人格者)ではない」といった書き込みがいくつかありました。確かに読んでいると極端な面がありますし、児童相談所などに相談すれば事情聴取となることもあるかもしれません。
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>でも内容はあくまでもflorさんから見た視点での幼稚園の話です。幼稚園側の言い分も聞かなければ公平ではないでしょう。それなのにそこまで断言できる理由は何なのだろうかと考え込んでしまいました。
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>そもそも支援職になるのに教育者や人格者である必要はあるのでしょうか。どうも医療・教育・福祉関係の仕事をしていると必要以上に「人間的にできた人がなるもの」というイメージを持たれがちで、いったんそのイメージが崩れるようなことがあると「人間としてどうか」といったことを言われてしまいます。でもそれってちょっとおかしいとは思いませんか?
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>もちろん人道的・倫理的なことを問われるのは必要だとは思いますが、それはすべての職業に言えることです。
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>今医療・教育・福祉の現場が慢性的な人手不足で過重労働になっています。これらの仕事はとても手間がかかる上にその手間に見合った保証や賃金は得られていないと私は考えています。その背景にさっき挙げたような世間のイメージが絡んでいるような気がしてなりません。
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>私自身自分を鑑みてとても人格者などとは言えません。私を直接知っている人は私のことを「とても口が悪い」と言いますし、悪友には「心に刃と毒を持っている女」と表現されたこともあります。
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>一緒に働いていた元同僚も「子どもたち偉いわ〜。何だかんだ言って秋桜さんに合わせているもんね〜」とスタッフルームでよく話題にしていました。
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>でもそんな私でもflorさんのお子さんみたいなケースだったらまず「人とやり取りすることの楽しさ」「自分の意見を表現することの大切さ」「自分の基準を明確化する(体調が悪い、暑い、寒いといった感覚を自覚させる)」ことを目標に支援することが多いでしょう(直接お会いしていないので断言はできませんが)。
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>枠組みやパターンを作る、というのは自閉症やアスペルガーのお子さんに関してはとても大切です。しかし時にはそのパターンを壊して子どもに考えさせるといったことも重要です。
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>そのため私は訓練の中で「あ、この子はパターンになっている」と思うケースには自分で選択する、考えて責任を取る、基準を明確化してその中で「どういうことをしたら本人の意図が相手に伝わるか」といった対応に変えます。
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>私の訓練を見学していた実習生や新人の中には今までの訓練イメージとはあまりにもかけ離れているので驚きますし、時には一見訓練の目的が分からない(ただ遊んでいる、雑談しているように見える)ことをしているので大抵戸惑います。
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>でも後で種明かしをするとお母さんも実習生たちも「ちゃんと目的があって子どもに合ったことをやっているんだ」と納得してくれます。
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>それに枠組みを作ってもそれが子どものレベルからかけ離れていれば苦痛にしかなりません。ただ厳しくすればいいというものではないですし、最初していたことが難しければ私はすぐに課題のレベルを下げたり手助けする量を増やして子どもが「今ができた」ということを感じられるように対応します。そのためにも子どもの状態をできるだけ客観的に観察する目を養うことが何よりも問われてきます。
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>支援をしていて一番大切なのはその子の物の見方や考え方を支援者が理解することだと私は思っています。例えば[#2487][#2522]に褒めることについての私なりの考え方を書いています。
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>子どもが求めていることはかなり個人差がありますし、それが社会的に適切かどうかも状況によって全部変わってきます。そういうこともあるので[#21266]で私はflorさんに「自分なりの基準」「自分なりの療育観」を持ってほしいと書いたのです。
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>「今自分がしているのは子どもにとってどういう意味があるのか」ということを意識しつつも、「自由にやり取りをする時間」「子どもが自分で考えて遊ぶ時間」「支援者が枠組みを作って課題に取り組む時間」「ルールを守ることを優先にする時間」を状況に応じてバランスよく配分することが今のflorさんが考えることだと私は思います。
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>あまり管理人があれこれ口を出すのもどうかと思いましたが、夫(Shinyu)とも話し合い、やはり一度こちらのスタンスを示した方がいいのでは、ということになりました。
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