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▼迷える母さん:
>初めて書き込みします。
はじめまして。マキナを名乗る者です。自閉者です。
先ず、質問からお答えします。
>1.いつ、誰から診断名を聞いたか。
30代後半でした。自分の子供が学校で不適応を起していたので
児童精神科に受診に連れていったら、結果として、子供はPDDの傾向
と、情緒障碍(精神停滞、知能停滞も含む)を起していると判明。
私の極端さに、疑問を感じた医師に叱られて、子供の問診票を元に
してみると、自分に疑惑が湧いたので、専門医に受診したら、数分で
「アスペルガーの疑い」と、診断され、調べていくにしたがって
確定診断を受けました。
>2.その時、どう感じてどう反応したか。周りにして欲しかった事があったか。
子供の頃から、肉親に「気狂い」と、言われていたのと、自分が
何故人と同じ事(単純な作業)が出来ないのか?と、疑問に思って
いた事が解明されつつも、「生まれつきだったんだ」と、混乱して
ひと月程、落ち込みました。周囲には、子供しかいないので、まだ
言っていません。良かったのが、会社で自己申告をしたので待遇が
良くなりました。「出来ない事はやらせない。」「出来る事を沢山
やらせよう」と、上手に扱ってもらえるようになりました。
ただ、子供の頃に「祈祷師の所に連れていって、動物霊を除霊」
しようとした両親に「せめて医者に相談して欲しかった」と、思います。
>3.今、振り返って診断名を知ったことをどう考えるか。
良い主治医と巡り合えたので、適切な指導を受けつつ、投薬で
生活が改善されていっているので、診断と知恵をもらえるように
なったので、良かったと思う反面、自分のする事が上手くいったり
すると「誤診?」と、混乱したりしてしまいます。でも、物理的な
肉体的問題が大きく改善されたので、結果として良かったと思える
ように努力しています。
それから。
これから書く事は、「ひとりの自閉者の意見」として、受け止めて
もらえれば幸いです。人間がひとりひとり違うように、発達障碍者も
色々です。特にアスペルガー症候群ですと、より一層、個々で特徴も
違いますので、「ひとり分のデータを勉強して、他と照らし合わせた
経験、発達障碍の疑いのある子供を育てている母親としての意見」
として読んでください。私が総てではありませんので。
私の子供も16歳で、AS、ADD/ADHDの疑いがある。と、いう診断を
受けましたが、確定診断ではありません。16歳になってしまうと
すでに学習によって、判断が難しいという事と、後天的な情緒障碍の
方が顕著に出ていたので、確定診断ができませんでした。
実は、私は子供が検診で何度かひっかかったのに、
「自分と同じ」で、見過ごしてしまいました。よくよく考えると
子供は私と同じように、自閉症の症状は出ていました。ハイパーな
タイプなので、PDDで多動を伴っていると思います。いずれにせよ
二次障碍が出ている場合は、「治療可能」な方の二次障碍の治療から
した方が良いという医師の意見で、カウンセリングと投薬を受け
ました。私には「適切な接し方」を、教えてくださいました。
最近は、投薬はありませんし、情緒障碍も軽減していっています。
子供は、不登校なども起しましたが、現在は何とか学校にも通い
もうすぐ卒業予定です。知能でひっかかりましたが、本人によく
きいてみた所「早くしないと、検査の人に悪いと思ったので、
適当に答えた問題が多かった。」と、いう事なのと、他の人が
みても、「精神停滞は感じるけど、知能が低いとは感じない」と
いう意見ばかりであるのと、学習は嫌いですが、読書は過読症
か?と、思うくらいしますので、問題はなさそうです。
息子さんが、高校に入学できるくらいの学力があるのでしたら、
ASは、成長とともに適切な指導、学習をする事によって、大きな
問題にならない場合が多いです。(もちろん、当事者は膨大な
エネルギーを使うわけですから、簡単な事ではありません)
なので、息子さんの精神面の症状の改善からされていく方が良い
と、思います。お母さまが焦ると、息子さんも焦ります。
>今でも、病院へ定期的に通ってますが、本人が自分の困難に対する自覚が薄く、医師と面談しても「どうですか?」「別に変わりません。困ったことはありません。」で終了してしまい、効果が上がりません。
ここには、少し疑問を感じました。「受動型自閉者」に対する質問とは
思えないからです。「どうですか?」と、質問されると、私(受動型です)
は、今でも「何をどう答えたら良いか時間がかかる」状態になり、結果
として、「普通です」と、答えてしまう場合が多いからです。
最近は、医師の負担を減らして、もっと知恵をもらおうと考えるように
なり、私は自分の日記を編集して「報告書」として主治医に出しています。
それで症状を読み取ってもらっています。時間も短縮できますし、言葉が
苦手なので(音声での情報は、いつも脱線していきます)文章にして
います。
>本人は自分のことをこの様に表現しました。「人は個性が合って一人一人違うというが、その違いは人間という木の同じ枝に付いている葉っぱが色や形が微妙に違う、そんな差だ。でも自分という葉っぱは、付いている枝自体が他の人と違うんだ」
これは、定型発達をした人でも、感受性の高い人なら、若い間は考える事
なので、お母さまが「他の子とは違うんだ」と、悲しい気持ちにならない
ようにお願いします。
文面から、お母さまの「焦り」を、感じます。
他の子供と同じように卒業をして、同じ時期に就職をさせて。と
いう、焦りです。できましたら、「遠回りしたっていいんだ」という
気持ちを息子さんに表現してあげて下さい。それだけでも、気持ちが
軽くなっていくと思います。甘やかしとは違います。さじ加減は
できましたら、専門のカウンセラーの方の意見をきいたりしてみて
ください。お近くの自閉症支援団体などで、情報が得られると
思いますので、探してみてください。
でも、無理なさらないで下さい。私もまだまだ子供に振り回されて
いますし、とても疲れる時もあります。
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