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▼こももさん:
>以前に支援センターで『かなりグレーゾーン』と判定を受け、
>生育歴等の情報が乏しいのと、別に手帳が取れる訳でないし
>な、と思い診断を取る事は考えていなかったのですが、この
>度職場での仕事のし辛さから、今後何かの時のためにと診断
>を取る方向に向かい始めました。
>
>それで、ふと思ったのですが、大人になってから診断を受け
>ると非常に落ち込む人、を見かけます(ネットで)
>この間も、とあるサイトで
>「大人なってから今さらこんな診断なんて受けても」
>「世の中全ての恨みつらみを書いていくんだ」
>と非常に怒っている方がいました。
>何となく私は、確定診断がつけば分かってくれるサポーター
>がつくからいいんじゃないかな?今まで見えなかった自分の
>苦手部分が見えるようになるからいいんじゃないのかな?と
>思うのですが、何でそんなに荒れるのか分かりません。
>やっぱり一度、そういう風に落ちるものなのでしょうか?
ジョンと申します。
アスペルガーと診断された53歳、会社員です。
診断によって2つに分かれるのは、考え方によるものだと
思います。
例えば精神障害は後天的なものは治療によって、
回復できるものがあります。しかし、非定形発達(発達障害)は
先天的で治療できません。とりわけ、アスペルガーの場合は、
自分がアスペルガーだと気づく人は少ないと言われていますので、
障害者だと分かった時点で、非常にショックを受けます。
私はこちらの方でした。
また、なんとなく自分は他人と違うと感じていた人は、むしろ、
診断をもらって安心します。
「ああ、親の躾や努力不足ではなかったんだ。」と。
しかし、診断はおっしゃるようにこれからの人生を豊かに生きる
方針を決める手段ですので、羅針盤はあった方がいいと思います。
それにしても、もし、診断をもらえば、やはり、
非定型発達だと分かる訳ですから、少なからずショックはあるでしょう。
これを前向きにとらえることが大切だと思います。
私のカウンセラーは、ある時、「現実を受け入れることが大切だ」と
言っていました。「ベートーベンは耳が聞こえなくても作曲をした。
君にもできることはある。」と言っていました。
確かに、診断の際に受けるWAIS-Rという知能検査は、
知能指数を測定するという意味もありますが、できることと、
できないことがわかるので、結構できることがあるのだな、と
気づかせてくれました。
非定型発達と診断されても、されなくても、受診してみることは
意味のあることだと思います。
受診の際は、生育記録など準備があった方がいいです。
http://www.geocities.jp/johnhealing/monogatari1.html
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