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▼太郎さん:
はじめまして。HPを見ていただいてありがとうございます。
>私は一年ほど前に確定診断をうけました。
>自閉症と同じタイプのアスペルガーだと言われました。
>このタイプ感覚過敏が強い人が多いといわれました。
小さい頃はかなり感覚過敏があって生活にも困っていましたが今は大分改善されています。でも触られることは大分平気なのですが、アレルギーや敏感肌といった細かい所でまだ残っていますから体調は崩しやすいですね。
>実際語学がにがてです。
私は日本語を文字から覚えました。そのため私の第一言語は文字言語なので、学習面では苦労しませんでした。母親の話などから考えると文字を覚えたことで言語音を文字とマッチングさせて音声言語を習得したようです。
英語に関しては文字と一緒に学べたので、文字と音声をマッチングさせる方法でListeningを覚え、SpeakingとWritingとReadingはパターン学習で何とか大学入学までは乗り切りました。
たまたま語学学習に力を入れている大学だったので、大学2年次の英会話でEnglish as a second language(移民対象者に英語を教えるための教授法)の学位を持っているオーストラリア人の先生に徹底的に鍛えられ、お陰で英語は大分困らなくなりました。
第二外国語のドイツ語はこれまた厳しいドイツ人の先生に教わったので、当時は簡単な読み書きや会話はできていたのですが、今はほとんど忘れてしまいました。
>この分類だと、私は同時処理>経次処理のタイプになるのでしょうか。
>このタイプのアスペルガーはどんな問題があるのかもう少し知りたいと思いました。
太郎さんに関しては実際お会いして検査などをしてみないとはっきりしたことは言えませんが、一般的に同時処理が強いと知能検査では積み木模様やパズル課題などが高得点になりやすい傾向があります。ただHPでも書いたとおり空間の捉え方に特徴があるため、反応を見て結果を分析する必要があります。
またパッと見ただけで形を捉えたり、映像的な記憶が残りやすいということもあります。私はあるアスペルガーの専門家と一緒に10年ぶりに訪れた美術館を歩いていたとき、「この絵は前はあっちの壁にかかっていた」「この先に東洋美術の建物があって、○○の絵がある」と言ったらその通りだったので「秋桜さん、前中学校2年生で写真記憶がなくなったって言ってたけど、まだあるじゃない!」と驚かれました。
同時処理>経次処理の人の場合、やはり様々な情報に振り回されやすいという特徴があります。情報の優劣が付けづらいため、常に新しい刺激に注意が移りやすいです。いつもアンテナが立っている状態なので、少しの刺激でも反応してしまいます。
運動課題の時も部分的な動きができず、一部だけ示されると混乱してしまいます。私はピアノを習っていたのですが、右手だけや左手だけの練習が苦手で、いつも両手練習ばかりしていてよく母親に叱られていました。私の同僚で同時処理が優位な人も、「水泳やダンスの時に手だけとか足だけの練習が嫌だった」と言っていました。
あと学習時、法則などが分かるときまで時間がかかりますが、分かると一気に理解が進みます。徐々に分かるという感覚はあまりなく、ある日突然分かることが多いです。数学の公式などは提示されてから自分で別解を作って公式を作ってみることで理解していました(この辺はそのうちHPで書いていこうと思います)。
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