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▼SILVERさん:
お久しぶりです。silverさんはご存知でしょうが、アスペ傾向を持つ20歳になる息子を持つユニコーンと申します。
私も息子もアスペルガーと言う言葉なぞ知らずに無我夢中で(少なくとも私は)高校卒業まで過ごしてきました。
これまでもsilverさんの息子さんの成長、そして成長するに従って出てくる悩みなど、昔の自分と息子に当てはめて興味深く読ませていただいていました。
私はアスペの知識などなかったので、積極奇異型とか孤立型と言った言葉自体知りませんでしたが、成長するに従って息子が別人のように変化してきたのが思い出されます。
かまったり、かまわれたりで問題起こしまくりだった小学生時代、問題はあったもののぐっとおとなしくなったのでちょっと周囲との軋轢が減った中学生時代。
そして孤独か?と思えるほど一人っきりの状態だったのに、本人はけっこう楽しんでいた高校時代。そして一人暮らしを始め、とりあえずちゃんと大学に通い、アルバイトもそれなりにこなしている今。
小学生時代は暗黒時代でした。私も発達障害なんて知らなかったですし。この時代の彼はADHD傾向もかなりあり、特に低学年時には積極奇異と言ってもいいような状態だったと思います。
その彼が変ってきたのは小学生高学年時くらいからで、本人いわく「人と違うのに気がついた」からだといいます。
更に変ったのは中学生になってからで、彼ははっきり「人と違う」ことを意識したそうです。この頃から、受動型タイプのようになってきました。問題になりそうな人との関わりも少し避けることを覚えました。
そして、高校生から今現在の彼はあえて分類するなら、受動型と孤立型の中間かな〜、と。人との関わりも嫌いではないし、それなりに(会話は続きませんが)こなすし、でも一人でいることも苦ではないようです。
アスペは定型の人間が表出する感情や反応が過剰に出たり、誇張されて現れたりするような気がします。とはいえ、本人がもともと持っている性格のベースがあると思いますし、そのベースに沿って一番心地よい状態になったのが今の彼かな、と思います。
息子の場合に限って言えば、秋桜さんの説明がぴったり当てはまるし、その時々で変化していったのも納得できます。
彼の場合変化していった一番の原因は「自覚」だと思います。今は私の頃と違って、皆さん知識もありますし、周囲の対応も違うと思いますが、やはり、本人が自分の違いをいかに自覚し、どうすれば自分が生きやすくなるんだろう、と考える所が出発点ではないか、と思います。
silverさんの息子さんは知能が高いようですし、人から言われた知識ではなく、自分の中に彼なりの「自覚」が芽生えてきたのではないでしょうか?
とはいえ、これから先も長く、けっこう辛いことが多く続くと思います。成長すればするで、また違った悩みも出てきますし。さらっと書いてきた私も高校卒業時まではらはらどきどき、悔しい思いをしたり、眠れなかった日々を送りました。
でも、あれほど大人になったらどうなるのだろう、と恐れていた息子も、ちょっと変わり者とはいえ、まあまあ普通に暮らせる人間に成長しました。
これから社会人になったらまた問題が出るかもしれませんが、昔途方に暮れて日々送っていたことが嘘のようです。
ですから私はsilverさんの息子さんだけでなく、将来を心配するお母様方に、大丈夫ですよ、道は開けますから、と教えてあげたいです。あくまでも我が息子に限ってですが、人生を彼なりの不思議な方法で楽しんでいます。
silverさんの愛情と本人との二人三脚の努力、周囲の理解があれば、息子さんはアップダウンしながらも自分の人生を歩んでいけると思います。
ちょっと本論から外れてしまいましたが、我が息子は表面的には変化してきた、そういう例もあるということをお伝えしたかったのです。
これからも頑張ってください。
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