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▼太郎さん:
こんばんは。秋桜です。
>私は子供の頃全身アトピーだったのですが、外に出ている部分がきれいだったので、「まだましだね」ってよく言われました。
「そう言われてもねぇ」って思いますよね。だって痒いものは痒いし。ちなみに私は仕事を始めてから首筋にアトピーが出てしまいました。どうも白衣の糊のせいで発症したようです。
>そうです。
>これもきっとそうですね。私はカラオケで歌いだしの音をとるのが苦手でした。でも、この間ある事に気づいたのです。イントロの時に自分だけ聞こえる声でハミングしてから歌い始めるとちゃんと音が取れることを。
> それから、よく会話をするときに相手の話を復唱してからしゃべるとよくわかります。相手はていねいな人だと思ってくれるのでしょうが。私は聞いた音の中から意味を抽出するのが不得意なので、一度音をなぞってから意味を理解しているのかもしれません。「ひとりごと」もこのせいですかね。今はできるだけ頭の中でしゃべるようにしていますが、時々口が動いていてはっとするんです・・・
恐らく聴覚の情報処理が苦手なために、運動に置き換えることで対応されているんですね。定型発達の場合は頭の中で音声を処理していく能力は5〜6歳前後で身に付くのですが、きっとその作業が苦手なために運動に置き換えるという方略で対処されているんだと思います。
>以前「光とともに」という自閉症の子のドラマがあってパズルを裏返しで解いて大人が驚いているシーンがあって、これも自閉症の特徴なんだと思って、一人納得していました。
カナー型の自閉症では割と見られます。アスペルガーでは逆に珍しいと思います。
>私も言葉足らずですいませんでした。よくテレビで数秒間写真を覚えて、あとで質問するという脳力クイズ番組があって、そういうのはできないんですよ。ただ、呑みに行ったりして、ずっと目の前にいた人の顔ははっきり覚えていたりします。
その系統の記憶は短期記憶と作業記憶(ワーキングメモリー)という能力が関わってきます。短期記憶は電話番号を覚えるといった30秒程度の時間分の記憶を担当しています。一方作業記憶は30秒から数時間単位の記憶を担当し、海馬という場所にその中枢があると言われています。
>うらやましいです。私は違う話題の音が同時にはいってくると目の前の人の話を理解する妨げになるので困ります。
> ただ、私もこれを能力と感じたときもあります。子供の頃から議長のようなことをするのは得意でした。何人かが同時に手をあげたり、意見を言おうとしても、部屋の中のどこからどの順番で声がしたかわかったので、一番最初の人をあててしゃべってもらうことができました。
お話から推測すると、誰が手を挙げているかが分かっているのでしたら恐らく音を同時には聞けているのでしょうが、音韻に問題があるため意味へアクセスされていないんだと思います。
>そういうふうに思うこともあります。でもそれ以上に悪いと思うのは自分と誰かがしゃべっている時にいいタイミングで話にはいってくる人の話がうまく聞けないことです。とにかく人と話をするときはどうも相手の話を理解することで自分の処理がめえいっぱいになります。
> 特に2人で話をしていてだれかが近づいてきたときは、人が近くで呼びかけても気が付かないで、無視したと思われることがあります。超集中モードにはいると目の前の人との話以外何も耳に入らなくなることがあります。実際は耳に入っているんだけれどその音を翻訳しないだけなんでしょうけど。
その通りだと思います。さっき書いたような問題(聴覚処理のこと)が関係しているんだと考えられます。
>「音声言語から音韻や意味を抽出するという作業が苦手」というふうに考えるととっても自分のことが理解しやすかったです。アスペルガーという障害はこういう症状も結構あるのでしょうか。
アスペルガー症候群は読み書き障害を合併しているケースがあり、そういう場合は音韻の問題が出やすいと思います。ホームページに音韻について新しく文章を書いたので、機会があったら覗いてみて下さい。
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