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順不同の回答で失礼いたします。
▼沢村さん:
>やってみたことがあるようですが([#25571])それで効果はありましたか?
>そうした方法が実証済みなら、詳細な手順とか雛形がネット上で
>「効果のある抗議方法」として広まったらいいと思いますが、如何?
ん〜。これについては手順や雛形を公表することが「逆効果」
になってしまうことが多いんです。
通常、規模の大きな障害者団体,支援団体には
マスメディア担当の部署があり、
そこが犯罪報道をめぐる風評被害に関する問題を取り扱っております。
あたしが参加している団体の一つは弱小団体ではあるものの、
障害者の人権擁護をテーマとする団体(法律関係者)なので、
多少は報道被害に関する問題も取り扱ってはおります。
当然団体によって風評被害対策のやり方は千差万別ですが、
パブリックコメントなどで抗議声明を出すことはあっても、
あまりネット上で大騒ぎはしないという点は共通しているでしょう。
そして、どちらかと言えば、
風評被害の情報元となった出版社,新聞社,テレビ局などと
直接交渉していく場合が多いのではないかと思われます。
(どういう交渉をしているのかは団体にもよる)
しかし、この際の交渉術というのは、
手品と同じでタネや仕掛けを明かさない方が有効に機能します。
逆の言い方をすれば、
タネを明かしてしまうと相手に手の内を知られてしまい、
あまり効果がなくなってしまうのです。
そして、これが雛形を示すことができない最大の理由ということになります。
(黙って実行していくしかない)
各団体のマスメディア戦略などを知りたい場合は、
じっさいにその団体のホームページにジャンプしてみるといいでしょう。
当然、手の内は明かしてくれないと思いますが、
風評被害に関するパブリックコメントや公開討論状などを公開している
団体などもございますので、
マスメディア戦略がどのような方向で行われているかぐらいは
間接的には分かるかと存じます。
>POLINECIAさん、(フリー)パブリシティと言われる広報戦略が
>どれだけ威力を発揮しているかご存知の上での発言ですか?
(中略)
>少なくとも若年層には使い古されたネタではありません。
仮にパブリシティにそれなりの影響力があったとしても、
あたしは「別に何もしなくてもよい」と答えるでしょう。
誤解をされないような自助努力を続ける,
理解と肯定的な態度の促進を進めていこうとする
報道に対して配慮を求める,
報道に対して抗議するのいずれの場合も、
風評被害に振り回されてリアクション(反応)をしてしまう時点で
既にパブリシティに負けてしまっているとあたしは思っています。
仮に何らかのリアクションをしていくばくか
報道や記述がましになったとしても、
当事者や保護者が世間のまなざしにびくつき
肯定的な評価を得るのに汲々としている状態が
よい状態だと申し上げられるでしょうか?
そうであれば、世間のまなざしなどに振り回されずに、
自らの道を生きていった方がよっぽど有意義というもんです。
>4月というこの時期、22歳や18歳の会社の同僚や15歳の学校の友達と
>(自身をカミングアウトして)良い関係をつくりつつある人が
>突然理解者を失っても、訴える先もないんですよ?
これについては、フリーパブリシティの煽動的な情報に
簡単に感化されちゃう人間が理解者になりうるかということを
考えればそれで十分なのではないかと考えます。
要するにそんな情報に振り回されない者だけを友とすれば、
それでいいのではないか、と。
また、簡単に感化されちゃう人間ならば、
発達障害という言葉が登場しなくても、
何らかの理由をねつ造していじめやリンチに走ってしまうでしょう。
その場合、発達障害の理解と肯定的態度を促進すれば解決する
という構図は簡単に崩れ去ります。
(仮に加害者が「相手が発達障害だったから」と供述したとしても、
それが自他の納得できる説明をねつ造してしまっている場合がある)
いじめやリンチのような問題に対処するのであれば、
理由のいかんに問わず、
無条件にいじめやリンチを禁止する法律を制定した方が
よほど有効かと存じます。
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