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今回セックスに関する話題がずっと出ていました。中には抵抗があった人がいたかもしれませんが、私たち夫婦は「もっと性についての話題をオープンに話した方がいい」という考えです。
長くなるので3つに分けて書きます。
1.性に関する価値観について
今回の流れで残念だな、と思ったのは売春や出会い系サイトについて頭ごなしに否定するような書き込みがあったことです。
確かにこれらのシステムに問題があるケースが多いのは事実です。犯罪などが絡むこともあります。しかし「犯罪があるから危険だ」というのは発達障害関係の報道と同様、マスコミなどから刷り込まれたイメージで物事を判断している可能性があると私は考えます。
世の中には色々な人がいる以上、理由を聞いたり自分の意見を述べるのはいいとは思いますが、それについて否定をするのはやめてほしいです。
個人的には不倫や児童ポルノ、DV(デートDVなども含む)といった道義的に反するものや犯罪に関わるものは問題だと思っていますが、それ以外のものは同性愛なども含めて私は否定したくないと考えています。
2.この掲示板で性について語る意味について
明治以降日本では性の話をすることがタブー視されるようになり、妊娠を伴わないセックスについてあまり大っぴらに語ることがはしたないという見方をされています。でももっと性について語り合うことが性に対する偏見を減らすことになる、というのが私たち夫婦の考え方です。
また女性がもっと身体の変化や不調について話しやすい社会であってほしいと思っています。10代のころから生理不順だったので、生理痛などで苦しんでいる時に助けてくれたのは「母がそうだから」「妻も大変なんだ」と苦しんでいる人を身近に見ている男性が多かったです。
結局女性の身体の事を知ることで男性もパートナーを大切にするとはどういうことか、よりよいスキンシップとは何かということが分かると思います。
3.障害者の性について
発達障害の当事者の中にはセックス自体に抵抗がある人もいます。またセックスに対して無関心な人が多いのでこの掲示板でもつい「セックスしなくてもいい」「恋愛や結婚に関心が持てない」という声が強くなりがちです。
でも発達障害の当事者でも私たち夫婦のように性欲がある人もいるし、恋愛や結婚に関心があってもそういう声に押されて本音が言えない人もいるかもしれません。
この掲示板ではセックスに関しては「する自由もあればしない自由もある」とお互いの考えを認め合える場であってほしいと思います。
セックスに抵抗がある背景には感覚過敏などの問題がある人も多いですし、セックスに興味があってもそれに伴う人間関係が難しい人もいます。自分の中の基準が分からないのでどういう人となら性的な関係を持ったらいいのかが分からず、相手の要求に応じてしまうこともあります。
恋愛・結婚というのは多くのケースで人生のポイントになる出来事ですし、どうしても性的なことは話題になるでしょう。そういう時に自分がどう考えているかを伝えたり、いざという時には自分を守る方法(避妊なども含めて)を知っておくことはとても大切だと私たち夫婦は考えています。逆にそれを「恥ずかしい事」「ふしだらなこと」と隠すことの方が弊害が大きいと思っています。
身体障害の方も性の問題を抱えている人がいます。知り合いにも頼まれて信頼できる風俗店を紹介するといったボランティアをした人もいます。でもそういう情報は男性中心なのも事実で、女性の方が性について憧れなどがあっても相談できなくて悩んでいるという話も聞きます。入所を兼ねている施設で働いていた経験もあるので、その辺りはわりと職員の間では話題になっていました。
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