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管理人です。
元々自閉症の「自閉」という用語は統合失調症の中にある症状を現す用語です(http://www.cmh.ne.jp/mdisease/schizo.html)。
世界で最初に自閉症について発表したレオ・カナーがこの症状と似ている状態の子どもたちがいる、ということで名付けたそうです。その辺りのことはウィキペディアにも書かれています(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E9%96%89%E7%97%87)。
カナーは最初自閉症のことを心を閉ざしているだけで、本来は聡明な子どもたちと思っていたそうです。統合失調症が早期に発症している状態だと考えていたらしく、「小児分裂病」とも呼んでいました。
1960〜70年代の文献を読んでいるとその名残が書かれているものもあります。70年代までは専門家ですら自閉症は文字通り心を閉ざしてる状態で、母親など周囲の養育者の愛情不足が原因だと考えている人が多数派でした。
私自身のことを振り返ってみると幼い頃は相手とコミュニケーションを取る必要性をあまり感じていなかった時が多かったし、必要な時は相手を物の一部のように扱っていました。客観的に見ればそれは心を閉ざしているように見えただろうな、と思います。
でも心を閉ざすには相手と関わりを持つことが必要だ、という前提がないと成り立たない考えだよなー、当時の自分はそれ以前の段階だったよなー、と思っています。
レンヂさんの場合、人と関わる必要性が分かってきたからコミュニケーションのスキルを身につけようと努力し、少しずつそれが成功しているのだと思います。
自閉症という名称議論については誤解を招くので変更した方がいいという話も出ています。英語圏でも自閉症の名称については誤解があるそうです。海外のサイトを見ているとその辺りのことが時折話題になっています。
世界自閉症啓発デーができたのも自閉症に対する誤解があるけど、世界規模で自閉症について多くの人に知ってもらう必要があるからこそ制定されたのだと私は考えています。
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