|
私自身、幼少期からASの傾向はにぎやかに発揮しておりました。
6歳のときの「謎の熱病」で症状が拡大したように見えていても、それ以前から、何でこんなに不機嫌にならなければいけなかったのだろうか、という事例はたくさんありました。
以前のトピック(わるなすびさんの[#2461])にもありましたが、親から見れば不機嫌になる理由がどこにも見当たらないのに、子供が不機嫌になる、といった事例も私にはたくさんあります。
その1:子供に対して「●●ができたんだってね、偉いね」と褒めちぎる口調が、時に子供をバカにしている様に感じることがある。とりわけ当事者(や、疑いのある人)はプライドが高いケースが多く、「●●はできて当たり前」の考えがあるとなおのことバカにされているように感じる。
その2:「××が気に入らない」と訴えても、親の一言で無理やり押し付けられるような気がする。せっかく新しい洋服を買い与えられても、「色が気に入らない」とか、さらに女の子の場合は「ブラウスの襟の形が気に入らない」とか「スカートが短すぎる」といった(その子にとっての)マイナス要素があると、どんなにほめられても受け付けられなくなる。
その3:自分自身の感覚と親の感覚がずれている場合に、そのギャップを埋める手段を知らない場合が多い。
その4:大人には何でもないものであっても、子供には恐怖感を感じるものが多く、それらを無理やり我慢させられることには抵抗感を覚えることが多い。例えば、私はベルの音や電動ノコギリの音、電車のホーンの音が苦手だが、これらは有無を言わさず親からは我慢するよう押し付けられた。私が電車のホーンの音やベルの音が耳鳴りの原因になることを説明しても聞き入れてもらえなかった。
また、私は子供の頃、床屋でヘアカットをしてもらうときも、床屋によってはまったく雰囲気になじめないでひたすら抵抗していたことも多かったですが、その理由も親にとっては解らずじまい。
何が気に入らなかったのかを、ここで改めて打ち明けると:
●エプロンの形が気に入らなかった。普通の散髪用のエプロンだけならまだ我慢できたのだが、ある床屋では、刈り取った髪の毛がエプロンの襟ぐりから洋服などに侵入するのを防ぐためにもう一組フリルの入ったケープをかぶせており、それが私には赤ちゃんに着せるベビードレスを連想させて、ひたすら気に入らなかった。
●しかし、何が気に入らないのかを説明しても、両親はもとより、床屋の店員さんにも理解してもらえなかった。床屋のほうでは、「Chiquititaちゃん、かわいい」とほめたつもりだがかえって逆効果になった。
よく、親子連れをスーパーマーケットや公共交通機関、場合によっては医療機関などでもよく見かけますが、時に何が不機嫌なのか推測できない状況で子供がギャーギャー泣いている光景を目にします。その子供がASの当事者(もしくはその疑いがある人)だとはあえて言いませんが、私の経験から言わせてもらうと、感覚が異常に敏感なために、親の想像し得ないもので抵抗感を覚えていることが多いのでしょう。
多少いい加減なこともコメントしておりますが、この経験談が、現在子育て中の方の参考になってくれると幸いかと思います。
|
|