|
▼マリアンヌさん:
私は50代前半で、日本にアスペルガーの概念が紹介された頃には既に社会人。いわば”野生”のアスペルガー(診断?あり、確定診断なし)です。それで皆さんの療育の話題をみますと身につまされるというか、いろいろ参考にさせていただいています。
今回紹介した研究で、一番胸にグサッときたのは
>「読んで理解すること」「書いて表現すること」における、「理解」や「表現」の困難は、「読むこと」、「書くこと」の流暢性の困難による”二次的な問題”であることを明らかにした。
今はワープロなど浄書する道具はあります。私の頃、昭和30年40年代にはありませんでしたから、汚い字を書くしかなく、「書くことの流暢性の困難」を嫌と言うほど味わい、それが現在の表現力の無さに繋がっていると・・
職業人となれば、「読んで理解すること」「書いて表現すること」が字がきれいであることより重要です。字が汚くて解読不能も困りますが、幾ら字がきれいでも、中身が無ければ読んでもらえません。相手にしてもらえません。
私の下の娘は、障害(発達障害ではない)があり、運動機能が低く、運筆が下手です。
>夏休み前に、今まで学校でやったテストが束ねて返されました。平均点が50点くらい。×をつけられたほとんどが、答えが合っているのに字が汚くて何を書いてあるのかわからなくて減点・・というものでした。
字が汚いのですが、特に漢字を書くのが苦手で、漢字の宿題はいつも泣きながらやります。
我が家も同じです。何とか普通に読める字を書ける様にはしたいのですが、私自身、ささいな、はねや、はらいが汚くお手本になれないし・・
先日、キーボードをカナ入力にして扱わせたところ、自分の興味のあることを熱心に検索し調べ、そばの私に、口頭ですが、教えてくれました。”調べ学習”でしたっけ、こうして自分が表現したい伝えたい中身をつくる勉強をして、中身が無ければ表現力はつきませんから、字が汚く伝わらないといった経験をしなければ娘本人に普通に読める字を書けるようになりたいという動機が生まれませんから、こうした学習を先行させるのもアリかなと。娘の母親はパソコンなどの器機を扱わせるのが嫌い・反対なのですが・・
紹介した研究は、50人の児童学童を対象に、大学、学校、療育センター、親の会、地域、遠隔地、を結んだ広範囲の支援ネットワークを構築し、「A市の教育サービスセンター、ならびに地域の学習障害研究会と連携しながら実施した。学習困難の教育支援方法を、開発し、評価し、教育制度内での運用を成功させた。」この研究は国費でまかなわれましたが、研究終了後、A市は市独自の予算で継続しているそうです。
各県に設置されている発達障害支援センターが運用し、「本研究で作成した学習支接プログラム、学習支援教材をブロードバンドネットワーク経由で、特別支援教室に送り、そこで、学習支援を実施し、その成果を大学で送り返すという形で、双方向的な学習支援ネットワークを構築した。
また、毎日の学習が必要な教材については、保護者の希望と合意のもと、家庭のコンピュータに配付し、あるいはDVDなどのメディアで提供し、学習支援、その効果評定の流れを」つくれるといいですね。できうれば、発達障害だけでなく娘のような「読むこと」「書くこと」の運動や運動協応の問題を持つ子が広く使える形で。
>学習支援において、「一人で課題を実施すること」
「所産に随伴したフィードバックによる動機づけの維持と
達成目標の自己設定」が必要条件
これが中々難しい、ついイライラしてしまうし、子育ては親の修行ですね。
|
|