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数週間前にレインマンという映画を見ました。
トムクルーズが演じる主人公と、発達障害の主人公の兄の映画です。
床に散らばった爪楊枝を瞬間的に数えるシーンや、施設からでて、ストレスがありながらも人と接するシーン等、興味深いものがあります。
気になるシーンがひとつあったのですが、街の医者にかかるところで、兄が桁の多い数字を瞬時に暗算するシーンがありました。
弟が「凄いぞ!!これでNASAで働ける!!!」と大きい声を上げるのですが、医者が文章問題を出すと兄は答えきれませんでした。弟は落胆して「駄目だ!NASAでは働けない・・・」と言うシーンでした。
このシーンがちょっと切なく感じました。
僕はASの診断を受けたときに、医者は気を遣って「私は障害じゃなくて個性ととらえてますよ」と言ってくれました。
でも、個性って言っても、非ASの人は個性がないかというとそうではないですよね。
個性というものは学校や会社や社会の中でもまれながら作られていって、またその社会の中で発揮していくものだと思います。
僕の場合、一部の能力が秀でているわけでなく、仕事をする上で妨げになるような症状しかでていません。
今はアルバイトで生活してるんですけど、就職できる見込みが立ってないです。
映画の兄も、仕事をしているわけではないので、自分の能力を世の中で発揮して生かせているわけではないわけです。
僕は、下手に個性という言葉を使うと慰めにしか聞こえないのですが・・・
まあ、映画ではそのあと、弟は兄貴の能力を使ってカジノで幾らか儲けるんですけどね・・・
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