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ヒロままさん、こっぷさん、はじめまして
私は大学一年になるアスペルガー症候群の息子の母です。お二人と(多くの同じ境遇のお子さんを持つ方々もそうだと思いますが)同じ様に周囲の理解を得られる事の無い辛い中での子育てでした。お二人のお気持ち痛切に感じています。
我が家も幼稚園に入れた頃から何かまわりの子達と違うなぁ〜と感じながらも、まだ現在のように発達障碍や自閉症スペクトラムと言った認識が世間の間に無かった時代でしたので、幼稚園の先生からは親の育て方について修正が求められたり、他の親たちからは過保護な親と甘やかされた子供と見られ段々と白い目で見られるようになっていきました。
息子が小学校一年の時に主人の転勤で、更に田舎に引っ越して来ました。やはり友達は作り難く同級生だけでなく他の学年の子からも、からかいや虐めの対象にされて来ました。そのうち狭い田舎町なのでたちまち変な噂が広まり差別や偏見の的となりました。
親もその都度出来うる対処はして来ましたが、そうなってしまう原因が何なのか?勉強は普通に出来るのに人とのコミュミケーションがうまくいかず同じ過ちを繰り返すのはなぜなのか?・・・とかいろいろな疑問を持ちながらも、息子には学校という場所だけでなく違う居場所も与えてみようとボーイスカウトやサッカー少年団に入れましたが、やはり息子は浮いた存在でした。親も肩身の狭い思いをしながらも活動に精一杯協力しながらじっと我慢しつつ、息子を支えてきたつもりです。
とは言え、息子への対処は休み無くしなければならないし世間からの冷たい目にさらされる辛さから何度も親子××を考えたり、息子に辛く当たってしまった事も数知れずあります...ダメな母親なんですよ!
それからまだまだ話し切れない位いろいろな出来事がありましたが・・・
息子が中学に入ってからですが我が家にもPCがやってきて、いろいろ検索していく中初めてアスペルガーという障碍がある事を知ったのです。それまで抱えて来た疑問や悩みがスッーと軽くなりました。なぜなら闘うべき相手は息子では無く障害だと解かったからです。それから少しずつHPや本で学びながら息子に対する接し方を変えていきました。その間も今度は学校でのストレスを家庭にぶつけるようになり家庭内暴力に近い状況もしばらく続きましたが、親も診療を考えていた矢先、高校の担任の理解と進めもあって高3の二学期になってから大学病院へ検査に通い診断を受けることが出来ました。時間は少なかったのですが医師の適切なアドバイスを受けることが出来たことは本当に良かったと思っています。
その後息子は何とか都内の大学に合格でき、この田舎町を離れて(レッテルを貼られることが無くなり)気の合う友達もできたようで現在は大学生活をそれなりに楽しんでいるようです。一年前には想像すらできなかった一人暮らしもしています。
そして何より嬉しいのは、親元を離れて親の有り難さがわかったと言ってくれ、親のしてきた事をちゃんと解かっていてくれた。認めてくれている。と感じることがあることです。まだいろんな困難に出逢う息子、その都度親のサポートも必要ですが、失敗しながらも自ら学んでいって欲しいと願っています。
長々と書いてしまってすみません。これは単なる一例に過ぎませんが、こんな手遅れな家庭でも何とかギリギリのところでがんばっていた家庭もあるのだな・・・と思ってください。
お二人の辛さ、苦しさ、よーく解かります。お子さん達はまだ小学一年生、まだまだこれからです。周囲の理解が得られないことは今も過去も変わりないかもしれません。けれどこれからは適切な指導も療育も受けられます。どうか外野(世間)は気にせずに、あなたの大切ないとおしいお子さんとの今を大切にしていって欲しいと思います。あなたは一人じゃないですよ...
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