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アスペルガー障害当事者で社会人の笛と申します。
大介さんの補足のような説明を致します。
▼ゲットジョブさん：
> ただ、そういえば、自分の主治医の診断書に「自閉症のような傾向も見える」と書いてあって、よくその意味がわからなかったのですが・・・・
>
> 自閉といったら、軽度発達障碍とその周りの症状を指すのかなと考えていたのですが、ここで使われた「自閉症」というのは、知的障害をさしていたのでしょうか・・・・
精神遅滞を伴う障害者がすべて自閉症ではありません。又、自閉症が全て精神遅滞を伴うということでもありません。
自閉症は、知能指数などにより言葉を持たないものから高機能・アスペルガーと言われるものまでスペクトラム状に広がっている生まれつきの障害です。
言葉を持たないレベルでは知的障害を伴っている可能性が高いのですが、
高機能・アスペルガーと診断されるレベルでは、知能指数からは精神遅滞は認められません。
ただ、自分自身のWAIS-Rの検査結果を見ますと、項目によっては精神遅滞と標準レベルの境界あたりの数値を示しているものがあります。
自閉症の場合、項目毎の数値のばらつきが非常に大きいため、特に低い数値を示す項目があっても、高い数値を示す項目があり、全項目を平均して標準以上になれば、高機能と診断されます。
（診断に関しては、検査結果と検査を行なった臨床心理士の報告書、生育歴、本人との面談などにより、専門医が総合的に判断して行なわれるのが一般的ですので、
知能検査の数値だけを見て即診断、とはならないとは思います。）
（蛇足ですが、ウェクスラーの知能検査により、自分の強み弱みを知ることが出来ますので、強みを活かせるような職種選択を考える時に役立ちます。）
よって、私の場合は部分的には精神遅滞に近いということが言えるのではないかと考えます。
（項目間の数値に大きなばらつきがあっても、特に低い数値が標準レベル以上の高機能・アスペルガーの方には当てはまりませんが。）
ゲットジョブさんが検査を受けた病院の医師が知能検査の結果を見てそのような診断書を書いたのか私には不明ですが、
もし検査結果にこのような項目があるようでしたら、私の推察のような可能性があると考えます。
ただ、ADHDは自閉症ではありませんので、ゲットジョブさんの行かれた大学病院の医師に診断書を見せたのでない限り、その医師が言ったことは根拠がない（又はADHDの正しい知識がない）ことのように感じます。
ご参考まで。
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