|
たまに行く総合病院の待ち時間の間、私は子供を連れて散歩に出かけます。
病院の周りは、お店が立ち並ぶ市街地があったり、田んぼが広がっていたりもします。
私は華やかな市街地ではなく、田んぼの周りの畦道を散歩します。
車が通らないから安心、というのもありますが、それよりもやっぱり好きだから。
雑草がいっぱい生えている細い土の道をゆっくりと歩きます。
道端にねこじゃらしを見つけて、欲しがる子供に渡し、私も手に持ってふたりで振り回しながら歩く。
ぺんぺん草をみつけて、座り込んで耳元にあて音を聞く。
名も知らない小さい花を見つけて、可愛いね何の花かなと喜ぶ。
一所懸命食べ物?を探しているありをみつけてどこ行くのかじーっと見ていたり。
この年になっても、やっぱり好きなことは好き。変わらないです。
ごくたま〜に人がとおり、不思議そうに私たちを見ていきます。
こんな何も無いとこで何してるんだろうって思うんでしょうね。
秋には枯葉があちこちにいっぱい落ちていますが、うちの子は枯葉が大好きです。
形が綺麗で色も綺麗な枯葉を家に持って帰ってきたりします。
私も綺麗なイチョウの葉っぱやもみじの葉っぱを持って帰ってきたりします。
春には桜の花びらが道端に落ちているので、なんとなく家に持って帰ってきてしまいます。
お店に売っている花束には何の興味も無いのに、なぜか道端に落ちてる葉っぱや綺麗なものに心惹かれるのです。
子供を遊園地に連れて行ったときのこと。
子供はアトラクションには全く興味を示さず、木の下で小石を並べて遊んでいました。
最初は私も、乗り物乗らないの?と子供を誘いましたが、しばらく見ているうちに一緒に小石を並べたくなってしまいました。
ただ黙ってふたりで小石を並べているだけなのに、なんか居心地のいい楽しさがあったです。
自閉傾向があることを生きにくいと感じることも多いけど、でも子供も私も同じ感性で同じように楽しめるのっていいなぁって思った出来事でした。
|
|