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胎児期の男性ホルモンが多いと
自閉症的な傾向が強くなる、
英ケンブリッジ大学
【2009年1月13日 AFP】
母親の胎内で高濃度の男性ホルモン・テストステロンにさらされた赤ん坊は、
幼年時代に自閉症的な性質が現れやすい。
英ケンブリッジ大学(Cambridge University)によるこうした研究結果が、
12日発行の学術誌「British Journal of Psychology」に発表された。
研究チームは、妊婦235人を対象に、羊水中の胎児のテストステロン濃度を
測定・記録し、誕生後6-10歳時に自閉症的な性質を呈したかどうかの聞き取り
調査を行った。
その結果、胎児期のテストステロンの濃度が高いほど、自閉症的な性質
(社交ベタ、想像力や共感能力の欠如、特定の物への異常な執着など)が現れや
すいことがわかった。
これまでの研究では、胎児期のテストステロン濃度が高いと、乳児期に相手と
目を合わさない傾向があったり、言語の習得が遅い、共感能力に欠けるなどの
性質が現れることが明らかになっていた。
研究を主導したSimon Baron-Cohen教授によると、胎児期のテストステロンと
自閉症的な性質の関係性に焦点を当てた研究は今回が初めて。
「胎児期のテストステロンは、身体のみならず、精神も雄性化するのではないか」
とみている。
教授は一方で、胎児期のテストステロンの濃度が高いと本格的な自閉症を発症
することが確認されたわけではないと念を押す。
「われわれは全員、何らかの自閉症的性質を持っている。
それが多いか少ないかは、身長のように個人差がある」
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