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めえめえさんへ
思いがけず返信を頂き、とても嬉しく思っています。
>世間のひとの言動が理解できずに戸惑っているのに、
>空気読め的な応答が返ってきてパニックに陥ってるときのワタシの
>感覚と、立場は逆ですが、似ているかもしれません。
本当に、その通りだと思います。
自分が少数派の立場になり、初めて自閉圏の方の気持ちが(微細ながら)わかったような気がしました。
以前、息子がクラスメイトA君(他県の大学生でAS)を家に連れて来て、一週間ほど泊まっていただいたことがありました。
実際、一緒に生活してみると、A君の独特な感覚やこだわりを息子は受け入れられず、険悪な雰囲気になりました。
私は、わざわざ県外から遊びに来て、宿泊先の友人宅で気まずくなったのでは可哀想だと思い、仕事を休んでA君の好みそうな観光地に案内したり、一緒に買い物に行ったり、趣味の釣りにつき合ったりしました。
A君は、こちらから話しかけないと黙ったままだし、振り向くとA君の姿はよく消えていて、自分の興味のある物の所で立ち止まっていたり、そちらの方向に走って行ってしまうので、私は戸惑ったり慌てたりしました。正直「こりゃ大変だ」と思いました。
そして、A君が帰る日の朝・・・
私は、家の庭に出て、びっくりしました。
忙しさにかまけて手入れを怠り、雑草や枝が伸び放題でぼーぼーに荒れていた我が家の庭が、「庭園?」というほど、きれいになっていたのです。
A君が、夜から朝まで6時間かけて、1人で草むしりをして枝の剪定もしてくれたのでした。
「うわあぁぁ、すご〜い!」
A君の気持ちが嬉しくて、その見事な出来映えに感動して泣いてしまいました。
今でも、その時の情景や感情は色あせる事無く胸の内にあり、今後、私の周囲にASの方が居て、誤解や偏見で困っている場面があれば、何か役立ちたいという思いの礎になっています。
それには、もっともっと学びが必要で、この掲示板に出会えたことを機に、当事者の方のコメントを感情的に受け取らず、何度も読み込むというということ。
学んだことを、私の周囲の非自閉圏の人に、どう伝えるか(解りやすく、イメージしやすく)という表現方法に工夫すること。
それが、自分の課題になっています。
めえめえさんのコメントに学ぶ事は多く
>ワタシはいったんリクツ(言語)を通して迂回して理解しないと
>ピンとこないので、
という点も、とても納得できます。
雑になり過ぎた日本語を、日常もっと丁寧に使うことにより
もっとコミュニケーションが取りやすくなる
という考えのヒントになりました。
これからも、よろしくお願いします。
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