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ぎんいろなまこさんへ
こんにちは。ASの友人を持っている成人です。
ぎんいろまなこさんのコメントを拝見し、高校生にしたら、相談の情報量も内容もしっかりされていて、葛藤感情も分かりやすく、配慮もある文章だと感心しました。
それだけ真剣に後輩の様子を見つめていらっしゃるんですね。
私も、ぎんいろまなこさんと同じジレンマに陥り、悩んだ事がありました。
自分の理解や許容の範囲を超える相手が現れたとき、見つめ過ぎて近寄り過ぎる時と、目をそらし離れる時があると思います。
「関心」のスイッチが入るか「拒否」のスイッチが入るか、それは無意識で瞬間的ですから、前者の場合は「気がつくと、その世界に取り込まれ快適な距離感が取れない」状態になりがちです。
後輩の方が、何かの気分障害なのか、ASなのか、成長過程の一過性の状態なのか・・・は、チョット置いといて、とりあえず、ぎんいろまなこさんのストレス軽減を考えてみませんか?
距離感が取りづらい少人数の人間関係で、部室という閉鎖的空間で、顧問の先生にも頼る事ができない・・そんな条件下の中でのコミュニケーショントラブル。
これは、大人でも賢者でも誰でも、最大級に難しい場面だと思います。
今現在、「頭痛がするほどカリカリしている」という立場をぎんいろまなこさんが請け負っているので、周囲はまだ余裕がある立場をとれているという役割分担もあり、ぎりぎり全体のバランスが保たれているようにもお見受けします。
ぎんいろまなこさんが卒業すれば、残った誰かがあなたの役割をすることになるでしょう。
もしくは、その後輩の方は自然に排除されるかもしれません。
ぎんいろまなこさんが、そのどちらも嫌であれば・・
今、ぎんいろまなこさんがすべきことは、理解してくれそうな先生(誰でも良いのです)に、相談して、
そこから、部を見守り、関わってくれる顧問の存在につなげることだと思います。
ぎんいろまなこさんに今、一番必要なことは「相談」上手になり「助けを求める」スキルを上げることなんだと思いますよ。
ぎんいろまなこさんは、もうすでに充分考え、精一杯対応して、頭痛がするほどダメージを受けているではありませんか。
先生への相談というのは「あの後輩がこうなんです」という一方的なものではなく、自分の反省や、だからどうして欲しい、という明確な要求を添えた方が、聞いた方は、全体のイメージがつかみやすく理解しやすいです。
つまり・・・相談のコツは「自分と相手を平等に並べて表現出来るか」ですが、これは、大人でも相当な高等技術ながら、ぎんいろまなこさんなら出来ると感じました。
どうか、ぎんいろまなこさんの混乱や苦痛が軽減され、高校生活の最後の年が、なんらかの実りある実感で締めくくられますように・・・願っています。
> はじめまして、ぎんいろなまこと申します。
>
>もしかしたら、小さなころは軽度のASだったかもしれませんが、今は多分定型発達者と呼ばれるものだろうと思います。
>私は人の気持ちに疎い、至らない人間ですので、もしも差別的な表現があると思われましたら、ご指摘下さい。
>
> 私は高校3年生で、そろそろ受験に集中したい頃です。
>ですが、部活動について困ったことがあり、どうしたらよいか分からなくなってここへ書き込ませていただきました。
>
> 部はイラストなどを描いたりする文科系の部で、来るもの拒まず去るもの追わずがモットーの自由度の高い部活で、基本的には少人数で仲良くやっています。
>
> 相談というのは、昨年入ってきた、現在高校2年生の女の子(仮にAさんとします)についてです。
> 基本的にはいい子で、常識もあるようですし、その子の書いたブログを見るととても深い思考を持っているように見えるのに、面と向かって話すと時々話が通じず、いきなりパニックを起こし、こちらを糾弾し、そして泣き出すという行動を起こすことがあります。
> 自分の好きなことについてのこだわりが強く、時々しつこいほどです。
>大声での独り言などを注意するとやめてくれるのですが、すごく不満げな顔をし、基本的に自分が悪いとは思っていないようで、何度でも繰り返します。
>
> 自分の言った言葉が少しでも額面どおりに伝わっていないと思うとパニックを起こしてしまうらしいのですが、今まで私はそういう人と付き合ってきたことが無いので、どうしたらいいのか分かりません。
>
> 家で親に相談したら、『それってアスペルガー症候群じゃないの』と言われたので、調べてみて当てはまるところがとても多いなと思いました。
> たとえASじゃ無いにしても、当てはまるところが多いということはどう付き合っていけばいいかのヒントも得られるのではないかと思い、書き込ませていただきました。
>
> 彼女自身、『このままじゃいけない』と思っているらしいのですが、本人にもそれはコントロールしにくいものであり、私にもそれをどう支えていけばいいのか分かりません。先輩と言う立場上、注意やアドバイスをしてもそれは全て『嫌な説教』や『非難・糾弾』に聞こえてしまうようで、どんなに柔らかい言葉を使い、どんなに頑張って言葉を尽くしても、彼女の心に届いていないようです。
> かといって、彼女と同学年の子達に負担を強いるのも嫌なのです。
>
> 正直な話をすると、Aさんが来てから、安息の場所であった部室が、イライラを溜め込む場所になり、私と同学年の部員も『耐えられない』と言ってまだ引退ではないのに、部から離れ気味になってしまいました。
> 私は、部活には誰にとっても安息の場所であってほしいと思っています。つまり、Aさんを含め、誰もイライラしてほしくありません。
> 多分、私達に対する『我慢しろ』という意見もあると思いますが、絵を描く部活という性質上、一つの大きな机で向かい合って作業せざるをえませんし、その子の独り言に集中力を乱されることもあります。
> 部室は、『我慢してイライラに耐えながら』作業する場所であってはいけません。
>
> いつもクラスで孤立しているというAさんにとっても、丸くなるというのは大事だと思います。私は誰も嫌いたくないし、別に彼女が嫌いなわけでもありません。
>Aさんには多分、ASという自覚はありません。でも本人にそれを言うことはできないし、どう注意すれば良いのかもわかりません。
>
>自分が卒業した後、AさんやAさんと同学年の子、Aさんの後輩となる子の苦労・心労を思うと、自分が居る間にできることはやりたいと思っていますし、後輩達へのアドバイスもしたいです。
>
> 私は出来るだけ『寛容であれ』と自分に言い聞かせていますが、恥ずかしながら、先日、とうとう少し切れてしまいました。
> そのとき私は既に少しイライラしていたのですが、Aさんが私に
>『世界史の勉強のしかたを教えてください』
>と言ってきたので、自分のノートを出し、丁寧に説明しました。すると
>『そんな風にできない』だとか『こっちはプリント形式だから』
>という風に言ってきたので、
>『授業の形式や勉強の仕方は人それぞれだから、それぞれ頑張って自分のやり方を見つけるしかないよ。こっちもこれ以上頼られても面倒見られない。そういうことは誰もみんな一人で頑張るしかないんだよ』
>という要旨のことを言いました。
> 私はそのときイライラしていて、多少投げ遣りな口調にはなっていましたが、
>会話の中で彼女がパニックを起こし、泣き出し、『ひどい』と言ったので、
>『丁寧に説明したのに何故ひどいの』と言うと、
>『いいえ、ひどくありません』と言われたのですが、彼女の本心が『ひどい』と思っているだろうということは容易に見て取れました。
> 『こちらが悪いのなら何が悪いのか何故悪いのか言って。言ってくれないとこっちは何も分からないし直せないじゃない』という主旨のことを言うと、泣きながら出て行ってしまいました。
> また切れない自信がなかったし、私自身とても腹を立てていたので当然追いかけませんでしたし、探しもしませんでした。
> その時点ではまだ、私はASのことを何も知りませんでしたし、ただの『性格に問題ある子』としか思っていませんでした。
>
> 10分ほど後、その子と同学年の子が迎えに行って帰ってきたのですが、私は帰ってきたその子とどう話したらいいのか分からず、話したくも無かったので目もあわせず口もききませんでした。
> Aさんは帰り際、『今日はすみませんでした』と言って帰って行きました。
> そしてその後、ネットで調べてASのことを知りました。
>
> それ以来、まだAさんと顔を合わせていません。
>今はそんな状況下なのですが、面と向かって話すとこちらが切れてしまうか彼女がパニックになるかなので、メールで落ち着いた会話をしようと思っているのですが、どう思われますか。
>
>その方法自体への指摘やアドバイス、私や周りの彼女への態度、彼女自身に言うべきこと、言わざるべきことなど、出来る範囲で教えていただきたいのです。
>
>お時間がありましたら、どうかお付き合い下さい。
>また、情報に不備がありましたら仰ってください。
>
> よろしくお願いします。
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