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▼KILAさん:
>私の場合はまず、言葉の表現が曖昧過ぎて会話の意味を理解するのに
>時間が掛かります。定型の人達は具体的表現で会話しないことが多いです。
>
そうかもしれないですねー。
そういえば、私自身も省略形で話してしまうこと多いかも・・・・・反省です。
(自分自身が定型か非定型かは わかりませんが)
私自身も知り合いの方たちと話していて感じることが多いのは、特に雑談となると、この曖昧さが倍増してるってこと。
私も話を見失うことがあります。
みんなも正確に伝わったか否かよりも、話のテンポやノリ、雰囲気を大事にするところもあるので、改めて聞き直すのはしずらいですよね。
うかつにその場で聞き直すと、会話に『水を差す』状態になりやすいので。(本当は聞き直しやすいように、そうであってはいけないのでしょうが)
私の場合ですが、こういうときは「見失った話の前後文でつなげる」というやり方をよくやっています。
最初っから話が見えないときはこの方法は使えませんが、途中から話が見えなくなったのなら使えます。
わからなかった話を切り捨てて、次の人の発言から注意して聞きつなげる。
そのためには、「わからなかった話・聞き取れなかった話」を即座に頭の中で切り捨てる切り替え作業がいりますが・・・・(このあたりが自閉圏の人には苦手な人が多いと聞いてはいますが、比較的切り替え可の人には使えると思います)
↑は私のとっている方法ですが、うちの子供などを見ているとその他にも会話の意味を理解しにくい要因がいくつか絡まってるようです。
KILAさんにあてはまるかことかどうかはわかりませんが、どれかが参考になるかもしれないのでとりあえず書いてみます。
この言葉の曖昧さには、いろんな意味合いがあると思います。
代表的なあたりだと、まず婉曲表現が思いつきました。
「別の日の方がありがたいんだけど」←本音「今日はダメです」
「ちょっと自分では取れなくて」←本音「取って欲しい」
「今、時間ある?」←本音「話したいことあるんだけど少し時間ちょうだい?」
などなど・・・・。
だいたい、断りや否定など相手を不快にさせてしまいがちな事柄に対して使われることが多いですね。
ストレートにそのまま伝えてしまうと、違うニュアンスが加味される(ちょっとしたNOが、拒否と勘違いされたり)可能性があるからだと思います。
あとは、そのまま言うと自慢に聞こえやすい事柄に対してだとか。
これに関しては、ある程度パターンがありますから、パターンを覚えていくだけでもかなり対処できるようになってくるようにも思います。
「断り・否定」の返事のときは、相手は婉曲表現を使ってくると予測するといいかもですよ。(定型の人たちの文化だと思えばいいと思います)
もうひとつ思いついたのが、語彙の意味の取り違え、です。
辞書などを引いてみるとよくわかるのですが、言葉って単一の意味ではなく、複数の意味があるんですよね。
例えば「ひく」ひとつとっても、
もっとも一般的な、「引く」(自分の方へ引っ張る等)の他に、
「惹く」(心をさそう)
「轢く」「車輪で押しつぶす」
そうかと思えば、「ひく」(退く・下がる、ときには気持ちが離れることをいいますよね)
この選択がスムーズでない。
文脈の中で会話で使われると、どの意味で言っているのかわからない、ということがうちの子の場合あるようです。
他にも、現象が言葉の意味が聞き取れないといっても、その人の持ち合わせた能力により原因はさまざまな可能性が高いように思います。
一足飛びにこれをやったらよくなるというものは、ないようにも思えます。
でもまた、地道に積み重ねていくと、社会で摩擦が起きない程度にすることは可能と思いますよ。
最初にまずご自分の分析をされて、どこが・何が大きな要因となって空気が読めない状態に陥りやすいのか、見つけられると効果的な対処法がわかってくると思います。
WAIS−R受けられていらっしゃるようなので、それを資料として苦手を少なくしていく参考にできると思います。
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