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▼いちようさんへ
私は、ASの友人や知人を通して、日々、学びや視野を広げさせていただいていて、おこがましいのですが、場面場面で通訳としての役割を体験させてもらっている者です。
いわば定型者の立場からコメントさせていただきます。(引用する友人の内容は、本人から了解を得て書かせてもらっています)
AS当事者の方のソーシャルスキルのアップについては、当事者の方ごとの「障害の受容度」「何について悩んでいるか」「スキルアップを必要と感じているか」などの前段階が、一番の問題だと感じます。
私の友人は、周囲の意見やアドバイスや個人的な感想にさえ瞬間的に「でも」とか「と言うか」など・・とにかく否定的なものの言い方で反応する癖がありました。
また、友人は会話するとき、相手の顔を見ず、テーブルに視線を落としたまま喋り続づけるので、周囲によく「怒ってるの?」「暗いね」と誤解されてきました。
それらのことに対して「会話が全て否定形で続くのは、こちらがしんどいよ」とか「相手の顔を見て話そうよ」と言い続けてきました。
友人に納得してもらうためには、友人が言う事にこちらも「でも」「でも」と反対意見を言い続けて「ね?
終わらない討論になり、なんだかおもしろくない気分になるでしょ?」とか、自分自身、ずっと下を向いて友人の顔を見ないまま会話してみて「この会話の仕方は、言葉は聞こえるんだけど、話の主旨や流れがつかみにくいよ」と同じ体験をもとに意見を伝えました。
要は、その提言を「ずっと言い続ける」ことが大切と感じました。
友人が、それらの提言を受け入れてくれて実践してくれるのに3年間という年月がかかったからです。
ASの方は(全員がそうではないでしょうが)、他者からの意見やアドバイスを受け入れるのに時間がかかると思います。
自分にかかるストレスの主張の割合に対して、相手のストレスを自分に結びつけることに時間がかかると思います。
そういう抵抗感とか、こだわりとかを乗り越えるのに多大な精神力と時間を要する面があり、その時間に
相手や周囲が気長くつき合ったり、寄り添えるか・・という努力の両輪があってこそスキル取得にたどり着くのだと思いました。
当事者の方がその努力の必要性を感じてくれるか、くれないか・・・それを周囲や相手が待ってくれるか、くれないか。時間差の壁。
スキルには、そういう問題が関わってくるものではないでしょうか。
SST(ソーシャルスキルトレーニング)は、一般社会という多数派の人に合わせた内容ですから、少数派の人にとっては、とても苦労や苦痛が伴うものなんでしょう。
当事者の方にとって苦痛なものは、それにつき合う非自閉圏の者にとっても苦労や苦痛を伴います。
それでも、続けられるのは、やはり双方の関係性や相性なのでしょうね。理解し合いたい、共感したい、学びたいという気持ちは捨てきれません。
私個人は、ASの方の持つ、深い洞察力と鋭い分析力と心の純粋さに魅かれて、本当にたくさんのことを学ばせていただいています。この掲示板の参加者の方の中に尊敬する方も居ます。本人を知らないので、そのコメントに尊敬しているのですが。
ちなみに・・・・・
今回のまりもさんのことで、管理人さんも心を痛め、管理人さんなりにまりもさんの今後に心をはせて、ご自分との共通点などを記して寄り添いをしていらっしゃることが分かります。
私個人は、管理人さんの考え方や感じ方の傾向を感じていましたが、例えそれが狭義に感じられたとしても、参加者の立場としては「ここはこうなのだな」ととらえて、参加したければそれに従うのは、社会的なルール感覚だと思います。
それは、管理される立場と管理する立場の違いで、管理する立場の人の感性や考え方や、管理する苦労を
「想像」するのもまた大切なソーシャルスキルの一つだと思うからです。
私の意見は「定型者には理解しやすいが、当事者にとっては理解しにくい」という注意をいただいたことがあるので、不快に思われた方もいらっしゃるかと少々不安ではありますが、一つの視点と捉えていただければ幸いです。
>秋桜さん、
>何も言わないでいるのもどうかと思ったのですが、何と言ったら良いやら・・。
>
>適当な言葉ではないかとは思いますが、管理にもご苦労がおありだったのではないかと思います(で済まないかもなんですが)。どうか、お疲れの残りませんよう願うとともに、私の誤解の多い書き込みもあったことをお詫びします。
>
>POLINECIAさん、ヒゲ達磨さんともお話ししたいのですが、前置きながくなるんで、またの機会にしまして、本題なのですが
>
>> 「アスペルガーだから表現に気を使う必要から解放された掲示板」ということか> と思いますが、ここはそういうところではありません。むしろ、表現に気を使う> ことを練習するための場です。
>
>他の方も書かれていたことがあると思うのですが、アスペルガーだから「特性として認める」ことは、社会にとっても必要なことなんじゃないかなと思うのですが、
>逆の立場でスキルを磨くことって大事ですよね。
>
>(話していいか解りませんが余談ですが、スキルの大切さをまりもさんが私に話していました)
>
>このトレーニング、どのように皆さんスキルを積んで、実際に役立てていますでしょうか。
>
>ネーブルさんが書いてくださったレスの中にも
>
>> もうひと工夫。
>> 願っています。
>
>これは、私が伝えること、自分自身の勉強のためにも必要なことじゃないかと今回特に痛感しています。
>
>ちょっとした知恵でも、長期にわたる訓練でも、他人へのアプローチなど
>どうしたら、違和感無く溶け込めるスキルが身につくように出来るかのアドバイスなどしていけたら嬉しいです。
>
>それさえあれば、まりもさんもまた、戻ってこれるのではないか?とも考えています。
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