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老婆心、じゃなくて老爺心の余計なお世話だと思いますが、
自分の身体的性別に違和感を覚える「性別不快症候群」を背景にお持ちですから、性差医療に携わっている医師の方が、(一般には女性外来の看板を掲げている)内分泌の専門医よりもモカカさんの全体像を知った上で診療、相談に適しているのではないかとおもいます。日本の性差医療は、米国のジェンダー医療の影響を受けていますが、ジェンダーでわかるように性同一性障害が視野に入っています。MTFの方は、女性外来で初診を受けることが多いと聞いております。こうしたことを何も知らないであろう内分泌の専門医よりも、知識として持っている、実際に診たことがあるかもしれない性差医療に携わっている医師の方が適しているのではないでしょうか?
また、甲状腺だけでなくモカカさんの困り感全体を相談なさったらどうでしょうか?
成長ホルモンGHと女性ホルモンは不可分の関係にあります。
生理周期の原点は女性ホルモンやその調節系(エストロゲン-卵巣刺激ホルモン-卵巣刺激ホルモン分泌刺激ホルモンによる負のフィードバック調節)ではありません。成長ホルモン(GH)-インスリン様成長因子1(IGF1)システムがその引き金になっています。
女性ホルモンだけではありません。GHは様々なホルモン、たとえば、甲状腺ホルモン(甲状腺ホルモンの抹消での活性化)、ステロイドホルモン、インスリンなどの成長因子のほか、サイトカインと許容作用 や拮抗作用を示します。
IGF1を介して成長因子としての作用を示しますが、GH固有の作用としてエネルギー産生調節、水の出納、カルシウムなどの電解質調節、脂質やブドウ糖代謝、免疫細胞の機能に直接関与します。
また細胞の分化全般に調節的に関与します。
神経系にも作用を有します。高次中枢機能の過剰な応答に対する抑制系にも関与し、感情表現、意欲の調節、性格の制御、食欲の調節などにも関与します。多細胞生物としての生命が持つすべての機能をコントロールするホルモンといっていいと思います。
ホルモンレベルではなくホルモン濃度の時間当たりの変化率がホルモン作用に重要なわけです。
参照 http://sugp.int-univ.com/Material/Medicine/cai/text/subject06/no13/html/section2.html
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