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▼里美さん:
>初めまして。アスペルガー当事者女性の里美と申します。
こんにちは。はじめまして。
わたしは当事者の50代主婦で三人の子供もそれぞれ程度の差はありますが
発達障害の傾向があります。
>大ダメージを受ける前に相手の不快感のサインを読み取るスキルはどのように身につけたらいいのでしょうか。
これはやはり相手の言動をよく考えるということに尽きるように思います。
里美さんは「傷つかないと理解できない」という自分の傾向に気がついただけでも
当事者としてはかなり自分を理解していると思います。
スキルを身につけるこつは相手が話したことをまじめに考えて受け止める、それにつきるのではないでしょうか。
ASの人は反射的に「山といえば川」と答えるようにあまり考えないで無意識に
反応する会話が比較的多い印象があります。
流行語を多用するとかもそうなのですが、「行く?」と聞かれたら反射的に「行かない」と言ってしまうとか、つい反論してしまうとか、言葉尻にこだわって相手の言動の小さな間違いにこだわるとかなどです。
とりあえず、反射的に答える前にワンクッション置いて相手の言ったことの意味を
考える習慣をつけるといいように思います。
ASの人が不快のサインを見逃さないために
深読み、裏読みをしようとすると
むしろ変なふうに自己解釈して妄想を広げてしまうように思います。
ひどい場合は人間不信になるとか…。
そうなると人間関係をさらに、ややこしく混乱させることになるので
言葉は言葉としてそのまま、額面どおりに受け止めるほうがいいと思います。
そして返事をするその前に言われたことの内容を
よく考えるということを数年繰り返すと大分勘が鋭くなると思います。
また発達障害の人にありがちなのですが、視覚的な印象にとらわれすぎて、
相手の表情にばかり注目するということがあります。
相手がにこやかに微笑みながら言ったらその表情に安心して、会話の内容を
冗談に感じてしまうとか、
相手がまじめな真剣な顔で冗談を言ったら冗談を本気にとってしまうとか…。
(例えば、職場でコップを壊したときに「君はクビだ」とまじめな顔で言われたつい本気にするとかなどです)
だから逆に発達障害の人を傷つけず、何かを理解してもらおうと思ったら
自分の表情を訓練する練習もいいかもしれないです。
まじめな話の時には深刻な顔をするとか
冗談のときはにっこり笑ってみるとか…。
というようなことはわたしが長年、無自覚のアスペ傾向の親と
子供に囲まれて暮らすうちに身につけた知識です。
お役に立てるといいのですが…。
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