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きよきよさん、はじめまして。
アスペルガー当事者で、広汎性発達障がい児(小6)の親です。
うちの子はタイプが異なるので参考にならないかもしれませんが、
見聞きしている例からコメントいたします。
▼きよきよさん:
>現在、妹がとても苦労している点が、彼の言動です。
>基本的に、母親である、私の妹や(主人の妹なので義理の妹になります)
>その両親である、祖父母に対してだけ、とても饒舌に屁理屈を延々と言います。
>語彙力がかなりあり、大人3人を前にしても、ひるむことはありません。
>普段から、威張った口調で話をしたり、トラブルが起こると、
>必ずといっていいほど、妹のせいにします。
>妹は、それを、特性だと受け止めているようですが、
>揉め事が起こった時に、注意をしようとしても、
>延々と自分の意思を通そうとして、饒舌になってきます。
言葉の発達が早く、頭の回転が速いタイプの子では、こういった例は
よく聞きます。
饒舌になる、言い分を通そうとする、誰かのせいにする、というのは
相手に対する甘えの裏返しではありますが、相手にされた方にすれば
大変ストレスフルな状況ですよね。それは見ていてもわかります。
>妹は、出来る限り彼の発言を聞き、自分の伝えたい事を言い、その後、予想したとおりの反応も出来る限り聞き、もう一度自分の伝えたい事を言い、というのを、
>時間の許す限り続けているようです。
基本的に、そのお母さんの対応は間違ってはいないと思います。
聞き流すのではなく、一方的に言われっ放しになるのでもなく、
お母さんの側もきちんと自己主張できていれば、子どもとしては
真正面から受け止めてもらえていることを感じると思います。
(自分の経験からすると、言われたことに納得はできなくても、
正面から受け取ってもらえたという感触は残ります)
きよきよさんや、他のご家族ができることといえば、
・まずそのお母さんを支えること。「あなたはよくがんばってる」と
認めてあげることと、もし目の前で子どもがお母さんに対して
理不尽に攻撃的なことを言っていたらお母さんの肩をもってあげる。
・自閉圏の人間は(私もそうでしたが)自他の区別がついてない
ことが多いです。だから、他者(たとえばお母さん)には他者の
思いや都合があること、自分を尊重してほしければ他者の思いや都合
も尊重する必要があることを、理解できる言葉で伝える。
・経験や知識から、一般化した知恵として学ぶのが苦手です。
たとえば「誰も(何も)悪くなくてもうまくいかないこともある」
「誰か(何か)のせいにしても問題は解決しない」などが理解しづらい
ため、混乱すると理由を求めて誰か(何か)を悪者にしがちです。
うまくいく別の方法を試してみるなど、うまくいかないときに自分なり
に克服するスキルと経験が必要となります。
・こういうタイプにはSST(ソーシャルスキルトレーニング)が
かなり有効と思われます。
家庭では安心して自分を出しているようで良しとして、学校でどう
過ごしているのか気がかりですが、今後学年が上がるにつれ周囲との
社会性の差が出てくるので困難さも拍車がかかりかねません。
専門家のもとでSSTを受けるチャンスがあればいいのですが、
難しそうなら、本人が怖がってる(尊敬している)ひと(担任など)
に手助けしてもらって、本人の言い分をよく聞き取り、理路整然と
言い聞かすとか、うまくいく別の方法を指示してもらうなど、
ポジティブな経験を積み重ねることが大事と思われます。
長文になりましたが、何かご参考になれば幸いです。
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