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18日の朝日新聞に=農薬摂取で「子の注意欠陥・多動性障害増える」 米研究=と農薬とADHDの論文 の紹介記事が載っています。
【ワシントン=勝田敏彦】米ハーバード大などの研究チームが、有機リン系の農薬を低濃度でも摂取した子どもは注意欠陥・多動性障害(ADHD)になりやすいとの研究結果をまとめた。17日発行の米小児学会誌に発表した。
研究チームは米国の8〜15歳の子ども1139人の尿の成分を分析、親と面接してADHDの診断基準に当てはまるかどうか調べた。
分析の結果、検出限界ぎりぎりの濃度でも農薬成分の代謝物が尿から見つかった子は、検出されなかった子よりもADHDと診断される可能性が1.93倍になった。
これまでの研究は、たとえば農村地帯に住む農薬の摂取量が多い人らを対象にしたものだった。チームは論文で「今回のように米国で普通に摂取されているようなレベルでも、農薬成分がADHDの増加につながっている可能性がある」としている。
農薬成分は農作物に残留したりして子どもの体内に入ったと考えられている。チームのマーク・ワイスコプさんはロイター通信の取材に「野菜や果物は食べる前によく洗ったほうがよい」と話した。
発達過程にある子どもの脳などは、農薬など神経系に障害を与える可能性がある化学物質に特に弱いと考えられている。農林水産省によると、有機リン系の農薬は日本でも使われている。
http://www.asahi.com/science/update/0518/TKY201005180194.html
より専門的な解説は
疫学批評(東北大学大学院教授 坪野吉孝氏)の5月20日にあります。
有機リン系農薬の曝露で、注意欠陥多動性障害のリスク上昇。
http://blog.livedoor.jp/ytsubono/archives/51812038.html
「米国から無作為に抽出した8−15歳の小児1,139人を調べたところ、有機リン系農薬の代謝産物の尿中濃度が10倍高いと、注意欠陥多動性障害(ADHD)のリスクが1.55倍高かった。」
有機リン系農薬のことを10年以上追いかけてきたので、その解説に足りないと思える点を加えてまとめてみました。(続く)
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