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産経新聞大阪版にアスペルガー症候群の被告の判決記事が載っていたのですが、
記事には「アスペルガー症候群なしには考えられない犯行」という文もありました。
これは記者による表現ではなく、裁判長の使った表現かもしれませんが、まるでアスペルガー症候群が主要因であるかのようなので、もう少し表現に配慮してほしいと思いました。
産経新聞大阪版より
http://www.sankei-kansai.com/2010/05/24/20100524-024206.php
『大阪市住之江区で昨年5月、母親の遺体を放置していたことを詰問した父親を殺害したなどとして、殺人と死体遺棄の罪に問われた無職、辻田吉広被告(41)の裁判員裁判の判決公判が24日、大阪地裁であった。杉田宗久裁判長は「心神耗弱ではないが、アスペルガー症候群なしには考えられない犯行」として懲役7年(求刑懲役10年)を言い渡した。
アスペルガー症候群と診断された辻田被告の責任能力が争点。裁判員が精神鑑定について理解しやすいようにするため、鑑定医が被告人質問に同席して鑑定を実施したうえで、「症候群が犯行に影響を与えたが、著しくはない」と口頭で説明する手法が取られた。
判決理由で杉田裁判長は「鑑定に十分な信用性が認められる」と指摘。一方で「アスペルガー症候群が人格形成に影響し、犯行に至る経過についても不幸な事情が積み重なった」として量刑を減らす要素として考慮した。…』
逆に、岡山では、犯行に発達障害の特性が影響していないという判決の記事が載っていました。
朝日新聞岡山版より
http://mytown.asahi.com/okayama/news.php?k_id=34000001005250004
『2人が死傷した真庭市蒜山の連続放火事件で、現住建造物等放火罪などに問われた同市蒜山下長田の無職石田宏行被告(29)の裁判員裁判の判決が24日、岡山地裁であった。高山光明裁判長は「危険な犯行で、結果が重大。動機は短絡的で身勝手」として懲役17年(求刑懲役20年)を言い渡した。
判決などによると、石田被告は2009年4月10日深夜、隣家の牛舎のにおいなどに不満を持ち、納屋のわらにライターで火をつけ、住宅と牛舎計約350平方メートルを全焼した。また同年5月から6月にかけ3回、無職によるストレスから自宅周辺の住宅や倉庫などに火をつけた。
弁護側は、被告の「広汎性発達障害に似た特性」などを指摘して情状酌量を求めたが、判決は「冷静な行動など必ずしも特性で説明できない行動がある。罪にふさわしい刑に服し、その中での更生を期待する」とした。…』
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