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最近、よく『スマートグリッド』という用語を耳にして、『何のことかな?』と思っている人、結構おられるのではと思います。
スマートグリッドというのは、太陽光発電・風力発電・燃料電池など、いわゆる『エコエネルギー』からの電気を作る場所を、ある一カ所に集約して発電所として立ち上げるのではなく、街の中にぽこぽこ小規模に作って、配線のネットワークで結んでつなげて、それに匹敵する量をまかない、家の家電ばかりでなく電気自動車をも動かすことで、従来ある化石燃料による発電で、大量に大気中へと放たれ続け今年の酷暑の要因となった二酸化炭素を削減しようとするものです。
小規模の発電の現場として着目されている一つが、一戸建ての住宅です。屋根には太陽電池、軒下には燃料電池を設置して、家電を動かしたり・お風呂をたいたり・電気自動車へ充電したりし、余った電力は、電力会社へ売電ということで、送電網のほうへ流すということです。
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しかし…ちょっと待って下さい!
確かに上手くいけば、画期的な企画であることは、疑う余地がないです。
けれども…僕たちアラフォー世代のうち、10年後持ち家を持っている者は、何人いるでしょうか?恐らく50%は超えていないと思います。
一戸建てを建てるには、2000万円以上のコストがかかってしまいます。ローンを組んでも返済に25年以上かかってしまいますので、うつで15年就労年齢期を棒に振った僕には絶対に無理で、その頃には現在の築30年のマンションの一室で、さびしく・カツカツの一人暮らしを送っていることが、90%くらい確定しています。
たとえ家を持てた方がいても、経済状況が上向きになっていくことがなけば、収入は安定せず、かなりの部分がローン返済と子供の教育費へ消えていくでしょう。
どっちにしても、発電のためのアイテムを購入したり、発電網構築のための税(or料金)を払う余裕なんて持てそうにないです。
昨日、ハウジング会社の人が得意げに、APECにきた海外の国の人へオール電化の家を見せていましたが、『自国で普及が怪しいものをPRするなんて…』と、疑心暗鬼な気持ちでいっぱいでした…
みなさんは…どう思いますか?
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