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Cyperus-Aさんこんにちは。
厳罰化による犯罪の抑止効果については、その根拠を裏付ける客観的データなどどこにもありませんし、実際、厳罰化の実施によって犯罪率が下がった国などどこにもありません。(一時的には下がるんですけどね)ですから今回の厳罰化の論調についても「被害者及び社会側の被害感情の縮減が厳罰化の目的だ」という意見だけが至極真っ当な意見だということになります。しかし、刑罰制度は主に、犯罪抑止・更生・被害感情の縮減の三つの柱で成り立っていますから、当然被害感情の縮減という一観点からのみ刑罰制度を変えようとする今日的動向には少し行き過ぎた感がするばかりでなく、本来の刑罰制度の存在意義をぶち壊しにしようとしているとても危険な偏った発想です。
そもそも人間は法的なシステムだけを拠り所にして生きている訳ではいので、法的にシステムを変えればそれで全部問題が解決する筈がなく、やはりCyperus-Aさんも仰っているように、他のシステム(啓蒙を促すメディア等の情報システムの活用や、労働システムの改善、あるいは医療や福祉ソーシャルネットワークシステム等々の活用)があってこそはじめてそれらが犯罪抑止にも結びついて「みんな笑顔で暮らせる社会」が見えて来るのだと思います。
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