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識ままさん、こんにちは。
私はアスペルガー当事者、30代の♂です。
私もこの裁判の結果は注視しておりまして、いくつかの支援団体が抗議の声を上げている事も新聞で読みました。
識ままさんの文も拝読いたしましたが、お怒りももっともです。
また、同様にお考えの方も多いのではないかと内心思っております。
ですが、ここで支援団体が抗議している「理由」が問題なのです。
裁判は、いかにも「アスペルガー」が要因であるかのような判決を下しました。
ここに大きな問題があり、支援団体としては世間が偏見を巻き起こす(助長とも言いますね)ことを懸念しているのです。
識ままさんは、アスペルガーに対して悪い印象をお持ちのようですが、
私達、そして識ままさんの身の回りの方々でどれだけ多くのアスペルガーの方が生活していらっしゃるかご存知ですか?
よく「学校の生徒100人に5人くらい」とか言われますが、実際にはそんなものではありません。
アスペルガーの診断が下っていない、つまり問題なく生活して病院へ行かない方も含めると、アスペルガーの人数の割合は相当なものですよ(びっくりされると思いますので、具体的な数値を書くのは控えます)。
そして、更にこの世の中で、特に産業の分野ではアスペルガーの技術者が社会を支えていると言っても過言ではありません(専門家の方もおっしゃる事実です)。
そして、識ままさんがおっしゃる、
>思い込みは激しいし被害妄想も酷く、手に負えません。
>そのくせ根拠の全く無い自信や主義主張だけは一人前。
...これをアスペルガーの特徴だと思われていらっしゃるようですが、とんでもない!特別なごく一部の方の話です(そしてアスペルガーの特徴ではありません)。
識ままさん、ご立腹なのはもっともですが、まずはアスペルガーの特徴を理解していただければと思います。
本当の「アスペルガーとはどんなものか」をご理解いただければ、むしろ今回の判決がどんなに馬鹿げたものか、そして人権を無視したものかお分かりいただけるかと思います。
私自身も、今回の判決結果を見まして、世間の正しい理解が深まればと切に願っている一人です。
アスペルガーの生存権を主張しよう、というのではなく、発達障がいの方も定型発達の方も、関係なく仲良くやっていける社会になってほしい。それだけを願っております。
私は、医師から精神障害者手帳3級の申請も出来ると言っていただけましたが、それはお断りして社会でまったく問題なく生活しております。
人間関係も良好で友達も多いです(自分で言う事ではないですが)。
識ままさんのアスペルガーに対する悪い印象がいつか払拭される事を願います。
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