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▼アルタクスさん:
はじめまして。ASでかつ発達障害児の専門病院で言語聴覚士をしている秋桜という者です。
>『英語の頭に変わる本』 中田憲三 中経出版,
>
>という本を読み始めました。
>まだちょっとしか読んでないのですが,
>日本人の外国語下手の一因は「左脳偏重」にあり,
>それを「右脳で感じる」ように変えれば言葉が出て来るようになる,
>という様な内容です。
一般的にはプロソディや音韻の学習に関してはウェルニッケ野→聴覚連合野へ行く左脳が関わっているという説が有力です。右利きの95%、左利きでは65%の人が言語を司る部分が左脳になるので、大多数の人は左脳に損傷を受けると失語症になります。
>自閉症者が言葉が出てこないという感覚も
>日本人が英語を喋れないというのに似てるかなと思って。
自閉症者の場合は音韻や音素の理解に問題がある場合と、構文や談話やといった大きなかたまりの言語理解に問題がある場合があります(もちろん両方とも困難な場合もあります)。
日本人が英語をしゃべれない理由の一つとして日本語と英語では音韻体系がかなり異なっているということが挙げられます。実際英語圏の人が日本語と音韻体系が似ているスペイン語の学習を始めるとかなり音の聞き取りが難しく、日本人の方がちゃんと聞き取れるんだそうです。
詳しくは[#2330]以下のスレッドや私のホームページの「音韻について」という記事をご覧下さい。
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