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Cyperus-Aさんこんにちは。
自分の適性を活かすことが働くことだって大半の人は考えてますけど、誰も自分の適性なんて分からないと思います。
これは歯科では有名な話なんですけど、人には入れ歯が合う人と合わない人がいるのです。合う人は作った入れ歯がすぐに合い、合わない人はいくら作り直しても身体に馴染まないのです。別に歯茎や口蓋の形に特別な違いがあるのではなく、自分の本来の歯があった時の感覚が「自然」で、それと違う感覚は全部「不自然」だから嫌だという人は、何度やってもしっくりこないのです。それと同じで、自分に適性があると思い込んでて、それに見合う仕事を見つけようとする人は何をしたって天職には出会えない。
最初に言ったように、自分の適性なんて自分には分からないものです。分からないから、自分の体力や知力と相談してみて、手頃そうなのからとりあえず飛び込んでみて、一生懸命やってみる、そういう人は、そうでない人よりも適職に出会える確率が高いのです。適職っていったって、この世に何か素晴らしい職業があるわけじゃなく、本当は自分を選んでくれた会社が一番素晴らしいというだけの事ですから。今やっている仕事が自分にとって一番合ってるんですから。何かの縁あってみんなそれぞれの仕事してるんだし、そういう風に思えるってことそのものが職への適性すら生んでるわけで。
天職とは英訳するとVocationで、訳すと召命です。つまり天職とは自分が見つけ出し、選び取るものではなく、今与えられてる仕事や課題をやり遂げるために今自分はここにいるんだという使命感を持つことなのです。これは神より自分に与えられた仕事だということ。だって、人間にできることと言えば、今・ここ・この機会を精一杯生きて、我がものとすること以外にないじゃないですか。
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