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▼レオっぴーさん:
>負けたときに泣きながら「俺はうれしい」という子どもは
>うちの子くらいかと思いましたが、他にもいるんですね‥。
>それとも強い感情を表に出せない
>受動型にはよくある特性なのでしょうか。
>いつも「子どもなんだからもっと素直になればいいのに‥」と思いますが、
>本人はその感情自体が嫌で仕方ないんでしょうね。
ひょっとしたら息子さんは、「悔しいとか悲しいとかいったようなマイナスイメージの感情が湧かない、強い人にならなければいけません。」といったような言葉を、これまで嫌というほど浴びてきたのかもしれません。私の勝手な想像にすぎませんが。
私が経験したことを書きます。私は、「小学校入学までは孤立型、その後は『ベースは積極奇異型だが、身近な大人から、受動型の振る舞い方を身につけるように仕向けられた』タイプ」だと思います。
私も、「些細なことでメソメソ泣く」タイプのパニックを起こしていました。私が泣くたびに、大人たちはいろいろな言葉を浴びせました。それらの言葉のうちの一つがその言葉でした。
小学校5年のとき、「wentさんは、どうしてジョークがわからないとかいったような些細なことで、すぐに泣くのでしょうか。」というのが学級会の議題にされました。そのときの担任は、先頭に立って私をからかったりいじめたりしていました。
この学級会では、その言葉が結論(?)として出されました。この結論(?)が出る前にも、いろいろな大人から同じことを言われ続けていました。
「このような感情が湧いてしまうのは、たぶん私だけなのだろう。そのような感情が湧かない方法を見つけないといけない。」と思っていました。そのような無理な目標について、28歳まで大真面目に考えていました。
28歳のとき、カウンセラーに、私は次の言葉をぶちまけました。
「高性能の感情抑制装置があるのなら、私の頭に取り付けたい。『取り付けたら、その日の24時をもって死ぬ』という条件付でもいいから。」
カウンセラーからは、次の言葉が返ってきました。
「感情が湧いてはいけないと思うから、余計にその感情にとらわれて、収拾が付かなくなってしまうんだ。」
「感情は、勝手に湧いてしまうものなんだ。『ここらでいっちょ、嬉しいと思ってやるか』なんて器用なマネは、そうそうできるもんじゃない。そのようなフリをすることが上手な人もいるが。」
そしてそれから、次のことを聞かれました。
「『そのようなときは、ひとまず落ち着こうとすることが大切だ。どうすれば落ち着くのか、いろいろと方法を考えてみよう。』といった類の助言をしてもらったことがこれまでありますか?」
「そのような助言なんか、聞いたことがありません。怒鳴られたりなじられたりしただけでした。」と私は答えました。カウンセラーは、「助言がなかったのは、不運だったね。あんたが悪いわけではないよ。」と答えてくださいました。
これを聞いた後、「私は20年以上、なんて無駄な努力をしてきたんだ。苦しんだだけじゃないか。」と思いました。
「wentって、バカじゃないの。」と他の人は思うでしょうけどね。
「ASの特性に合わない対応を大人がして、本人が不利益を被る」ことを出来るだけ少なくするように、特に学校教師には考えてほしいです。
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