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のばらさん、はじめまして。
私も見事な運動音痴で、一度にいろんなところに注意を向ける事もできないので、一生車の運転なんかしない(したくない、できない)と思っていたのに、成り行きで30代半ばにオートマ運転免許を取ることになりました。
時間もお金もかかりましたが、それより何より「怖かった」です。
いろんな動作を一度に行ってあちこち見なきゃいけない中で「次を右に」「そこを左へ」と言われ、どっちに曲がったらいいか判断できないうちに交差点は近づいて来るし、運転中は常に頭の中がミニパニック状態でした。
覚えている失敗は、路上教習で、下り坂で前の車が対向車を待って右折するためにブレーキを踏んで速度を落とした時に、
突然、以前教官に「下り坂では、シフトを2速に入れるなどしてエンジンブレーキを使い、なるべくブレーキは踏まないように」と言われたのを思い出し、「下り坂ではブレーキを踏んではいけない!」と思ってシフトレバーだけでなんとかしようとして危うく追突しかけて教官にブレーキを踏まれ、
「なぜブレーキを踏まないんだ!」
「下り坂ではブレーキを踏んではいけないと聞いたので」
「前の車がブレーキを踏んだ時や止まらなければいけない時には踏んでもいいに決まっているだろう!」
と叱られあきれられました。
普段だったら自分でもそんな事当たり前じゃないかと思う事なのに、運転時のミニパニック中では、言われた言葉そのままで応用がきかなくなっていました。
また、同じく路上教習で、左側を走っているバイクを追い越す時に、バイクも同じようなスピードで走っているという事をつい忘れ、右に出て追い越した直後に左に戻ろうとしてバイクと接触しかけて
「バイクもスピードを出して走っているんだから、もっと引き離してから左に入らないと、抜いてすぐに左に入ったらぶつかるに決まっているじゃないか!」と言われました。
これも普段なら当たり前の事なのに、運転で混乱している中では、判断できませんでした。
また、免許を取った最初の頃は、人の声が耳に入ると会話の内容の情景が目の前に広がって、道をまったく見なくなってしまうので、同乗者にはずっと黙っておいてもらってラジオも音楽も止めていました。
今は運転にも慣れて、ラジオを聞いたりタバコ吸ったりしながらでも運転できるようになりましたが、これまで事故もなく来れた事に本当に感謝しています。
のばらさんもどうぞお気をつけて。
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