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▼レオっぴーさん:
こんにちは、秋桜です。ASかつ休業中の言語聴覚士(ST)です。
お話から推測する限り、お子さんの問題は2つあって1つは視知覚認知の問題、もう1つはレオっぴーさんが書かれているように協調運動の問題があると思います。
発達障害の場合、これらの問題は対になって絡んでくることが多いのですが、視知覚認知は入力の問題なのに対して協調運動は出力の問題です。入力がうまく行かなければ出力にトラブルが生じるのは当たり前のことですが、中には入力はあまり問題がないけど出力に問題があるために結果としてうまく行かないケースもあります(ちなみに私は、入力はあまり問題なかったのですが出力の方に問題があるタイプです)。
視知覚認知に問題がある場合、眼球運動に問題がある場合と視覚からの情報と身体感覚の認知にギャップがある場合があります。もちろん両方問題があることもあります。眼球運動については[#4667]に、平衡感覚などについては[#2441][#2488][#2489][#2558]で以前触れているので参考にして下さい。
>不器用さにイマジネーションの欠如も加わって、
>図工は課題だらけです。
>
>このような不器用さ、イマジネーションの欠如をどのように
>補っていけばいいのでしょうか?
>何かこのような力を伸ばす方法はあるでしょうか?
こういう問題に一番詳しいのは発達障害に詳しい作業療法士(OT)だと思います。現在かかっている主治医に相談したり、地域の支援センターなどに問い合わせて一度評価を受けてみるといいと思います。
私が関わっていたケースも視知覚認知について作業療法士と相談しながらやっていったら大分変わったケースがあります。この子の場合、言語能力は比較的良好だったので見たものを細かく言語化して作業療法士と図式化する練習をしていきました。例えば学校で直覚について勉強したら作業療法士が「直角の物を探そう」という課題を設定し、三角定規を持って室内にある物に三角定規を当てて確認していく、という課題をしました。絵についても立体よりも平面の方がやさしいので、まず写真を見て何があるかを書き出していき、写真を見ながらことばで考えていくという練習を行いました。
手先の問題については発達障害児の場合、関節が緩いケースが多いので力が入りづらいということがあります。[#5076][#5121]にこのことを少し書いているのでよかった読んでみてください。
>体操教室に通っているので、運動面は少しづつ伸びましたが、
>未だに逆上がりは出来ません(>_<)
>スイミングもなかなか級が上がりません。
これも発達障害に詳しい作業療法士の人に一度相談してみるといいと思います。
恐らくお子さんは運動の順番を見ただけでは組み立てられないんだと思います。また、理屈は理解できてもそれを実際に身体でやるのが難しいのかもしれません。
逆上がりができない場合、足の蹴り上げに問題がある場合と腕で身体を鉄棒に引き寄せることに問題がある場合があります。原因も力が弱い場合とタイミングがずれてうまく行かない場合があります。
ちなみに私は逆上がりが小学校3年の終わりにできるようになりましたが、指導がうまい先生に蹴り上げのタイミングと腕の引き寄せをしっかりやるよう言われて何度か練習をしているうちにできるようになりました。
発達障害(特に学習障害や感覚の問題が絡んでいる場合)の場合、定型発達のお子さんよりもより細かい段階を踏んで方略化されたステップを踏まないと学習が身に付きにくいと思います。指導がうまい人が身近にいればいいのですが、いない場合は専門家の助けを借りるといいでしょうし、やはり見ていないと何が問題かは断言できない物なのです。
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