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(上のつづき)
褒める事について、私の購読しているメルマガの一部を紹介したいと思います。こういう褒めるでも嫌ですか。ちょっと知りたいなと思って。発行元から許可はとってあります。皆さんも興味があったら購読して下さいね。とても楽しいメルマガです。良いところを認めて褒める、というのはお世辞とは全然違います。例えばうちの息子は言語を的確に話すのでコミュニケーションのトラブルが多い、でもこれも彼の良い所なのです。今日は息子が起きたら穿くズボンが1つもなかったので癇癪になりそうになった。でもおっぱいをあげ終わったら取って来るから待ってて、と言ったら30分も待ってくれた。こういうのも褒めるに値すると思うのですが。
心の糧・きっとよくなる!いい言葉 05.4.11 Vol.088
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中井俊已
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子どもたちを認め誉めてあげる大人自身が、
明日への希望や夢に満ち、輝いた目で語ることです。
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夜回り先生 水谷修
先日、長崎で水谷修先生の講演をお聞きしました。
水谷先生が関わって来られた「夜の世界に救いを求める子どもたち」「死にた
いと連絡してくる子どもたち」「リストカットを繰り返す子どもたち」など
の話は、すべて実話です。
そのあまりの哀しさに胸を打たれました。
水谷先生が夜の街をそういう子どもたちのために「夜回り」をされるようにな
って十数年。関わって来られた子どもや親の数は数万人でしょう。
しかも、救いを求める子どもたちは、減るどころかますます増えている。
そのことを水谷先生は危惧されていました。
水谷先生は言われました。
「皆さんが、私のように夜の世界に来て、夜の世界でうごめく子どもたちに
関わってほしいとは言いません。
ただ、子どもたちが夜の世界に救いを求めなくてもいいようにしてほしい。
彼らは昼の世界で、自分の居場所がなくなった子どもたちです。
昼の世界で、子どもたちが目を輝かせて生きていけるようにしてほしいの
です」
それに関連して、次のような話もされました。
(以下は、3月9日付毎日新聞からの転載です)
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そういえば、長崎で筑紫哲也さんからとても興味ある話を聞きました。
今から100年以上も前の幕末のころ、多くの外国人が日本に来ました。
彼らが本国に戻ってから多くの当時の日本についての書物を書いています。
それらに共通する日本の当時の子どもたちについての記述があるというのです。
どの書物にも、「日本の子どもたちは世界で一番かわいい。何より目が輝いて
いる。それに日本の大人たちはとても子どもたちをかわいがっている。いつで
もだっこやおんぶをし、そばに近づくと私たちに抱き上げて見せてくれる。
こんなに子どもたちが幸せな日々を過ごしている国はない」
と書いてあるというのです。
でも、今はどうでしょう。
子どもたちは、それだけかわいがられているのでしょうか。
子どもたちの目は輝いているのでしょうか。
私の住む夜の町の子どもたちの目は、ほとんどと言っていいほどうつろです。
私が講演会場や昼の町で出会う子どもたちの目からも、輝きが消えてきている
気がします。
「目は心の窓」と言われます。
人は、明日への夢や希望に生きているときに目を輝かせます。
いいかえれば、今の日本の子どもたちの多くは、明日への希望や夢を失ってい
るのではないでしょうか。
それでは、どのようにして子どもたちの目に輝きを取り戻させればいいのでし
ょうか。
私は、これは簡単なことに思えます。
まずは、ほめてあげること。
子どもたちのいいところを一杯見つけ、親や教員、周りの大人たちがきちんと
認め、ほめてあげることです。
そして、子どもたちの明日の夢を一緒に考えていく。
すぐにできることです。
でも、これにはある前提が必要です。
子どもたちを認め誉めてあげる大人自身が、明日への希望や夢に満ち、輝いた
目で語ることです。
今の日本でこれをできる大人はどれだけいるのでしょうか。
このところ私は、子どもたち以上に大人たちが病んでいるように感じています。
どうぞ、皆さんの周りを見渡してください。
目を輝かせ、明日を熱く語る大人はどれだけいますか。
私は、22年間の教員生活で最も幸せを感じたのは、関わっている子どもたち
の目が輝いていくことでした。
そのために、いつも私自身が明日を夢見てきました。 2005年3月9日
【プロフィール】1956年横浜市生まれ。上智大学文学部哲学科卒業。
83年横浜市立高校の教師になり、98年から市立戸塚高校定時制社会科教諭、
04年4月から市立横浜総合高校教諭。同年9月、横浜市の高校教諭を辞職。
中・高校生の非行防止と更生、薬物汚染の拡大防止のために、夜の繁華街をパ
トロールする。薬物防止の講演では全国を駆け回る。03年東京弁護士会第17
回人権賞受賞。著書は、「夜回り先生」(サンクチュアリ出版)、「夜回り先
生の卒業証書」(日本評論社)など。
子どもたちに、明日への希望や夢を熱い心で語っていくこと。
その輝いた瞳で、子どもをみつめ、ほめて、認めてあげること。
子どもに要求することを自分自身にも要求していくこと。
結局、私たち大人の生き方が大切なのだと、
教職生活23年間を通して学びました。 (^.^)
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発行者:中井俊已(なかいとしみ) HP:http://www.esky.jp/nakai/
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