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初めまして。
▼アーモンドさん:
>2週間ほど前、知り合いから言われたいくつかのことから自信が揺らいでしまって、少々落ち込んでいます。
発達障害の傾向があると、何気ない一言が自信喪失につながりやすい、ということが一般的に言われていますが、私自身もそれを痛感しています。
>(箇条書きは勝手ながらこちらで番号を振らせていただきました)
>1.あなたは人の気持ちをもっと考えなさい。
我々は思考回路に余裕がないために、どうしても自分の考えだけでトンネルビジョンになってしまい、なかなか周囲に対する気配りができません。
>2.誠意がない、誠意はかたちで表さないと人にはわからない。
正直なところ、どういった形で誠意を示したらいいのか解らない。そういったところでしょうか?
心にゆとりがあれば、どうすれば相手が納得するのかおのずと見えてきますが、真理的にゆとりのない場合は、どのような形で誠意を示せばよいのか、考えただけでパニックになることも多いです。
>3.前に私の知り合いがあなたにあいさつしたのに、あなたは返事をしなかったと聞いた、そんなこととんでもない。(これは誤解であり、私なりにあいさつはしたのに相手に伝わっていなかったのです)
>
>4.あなたは自分からあいさつをしたことがない。
つかぬ事をお伺いしますが、過去に人違いで別人に挨拶して、トラブルの原因になったことはございますか?
また、挨拶のとき、相手に目線は向いていましたか?
目線が合っていないと、相手はたまたま居合わせた別人に挨拶したと勘違いすることがあります。
>5.自分を被害者だと思いすぎている。
つかぬ事をお伺いしますが、いじめの被害経験はございますか?
いじめはPTSDの原因です。深刻な被害妄想をもたらすことが珍しくありません。
また、発達障害者の多くはコミュニケーションを苦手としたり、極端に手先が不器用だったりするために、常に無力感を感じているケースが多いです。その無力感が、2次障害(鬱状態、強迫性障害、不安神経症、パニック障害など)によって被害妄想と化すこともあります。
>6.もっとフランクに人とつきあえないの。
人付き合いというものは、マニュアルというのが存在しません。ただエチケットというものは存在し、それは状況によりいろいろと変わってきます。職場内のローカルルールでも、仕事場が変わればローカルルールだって変わります。
発達障害があると、どうしても環境の変化になじむことが困難です。私の場合は、昨年就職難を機に北海道から茨城に出てきましたが、発達障害者が一念発起して北海道から茨城に移るということは、定型発達者(すなわち、発達障害のない人)でいうならコロンブスの大西洋横断にも等しいくらいのリスクを背負う場合もあります。
でもそれで身構えてしまっては、引きこもりになってしまいます。人付き合いは体で覚えるしかありませんが、できるだけ多くの機会を得て臨機応変に対応できるようにしたいものです。
>7.報告がいつも遅い。
つかぬ事をお伺いしますが、「報告が遅い」と言われ始めるようになる以前に、業務上の報告を却下された経験はありませんか?
また、始末書の類を目の前で破棄された経験はありませんか?
我々は表現力が乏しいために、どうしても報告の取りまとめには時間がかかるものです。
>8.もう、ある程度の年齢なんだからもっと大人になったらどうか。大人は、心の中では別のことを思っていても人になにか言われたら「はいはい」って聞くものだ。
発達障害であるがために、精神的な成長が追い付かないのはやむをえないことでしょう。努力を認めてもらう以外にアピールする手段はありません。
>9.あいさつをちゃんとしなさい。自分の知り合いの自閉症の子もあいさつが苦手でしょっちゅう仕事を変わっていた。でもあいさつをはっきりするように教えてから、仕事が長続きするようになった。
他人と比較するというのは、発達障害者にとっては無力感の原因になりやすいです。場合によっては禁句です。
>これ以前にも、私が「これから恋愛もして結婚もしたいです」と数人の人の前で言ったことがあったんですが、「そんなに人の許容量が狭いのに?」などと言われたりはしていたんです。この上記の時は、がまんしていたこと全部言うわ!という感じでした。
>
>この方は普段からなにごともきちんとする人で、私を見ていて自分なら絶対やらないことばかり、とがまんならなかったんだと思います。でも、言われた私はこの
>数々のことばに愛情とか励ましを感じませんでした。
>なにもうれしくなく、私のこと何もわかってくれていなかったんだなあ、と思いました。ものすごく抵抗を感じて苦しくなっただけでした。
おそらく相手の方は(私の憶測ですが)非常に几帳面な方なのでしょう。周囲が自分の思い通りにならないとイライラを感じるほど神経質なのかもしれません。そういう人に、発達障害に対して理解を求めてようとしても無理な相談だと思います。
自分自身可能な範囲で努力していることをアピールしても、「貴方の努力って、その程度のものなの?」と一蹴されることもありえます。例えて言うなら、車椅子でないと移動のできない身体障害者に階段を上らせるようなものです。(実際、私もそういうタイプの人間に職場を追い出された経験がある)デリカシーが感じられないのもそのためだと思います。
>すこし時間がたった今もどうも気分が沈みがちです。
>私は気にしすぎですか?
>みなさんなら、こういった落ち込みからどうやって快復しますか?
>こんな風に言われた時、どうしたらいいのでしょう?
気にしすぎ、というのはおそらくないと思います。
私も最近上司から似たような台詞を言われましたが、たまたまその上司は私を将来管理職、もしくは監督職も任せられるような人材にと期待していることを私も解っているので、今の状態ではあまりにも心許ないな、というのを上司が感じているな、というのは私にも解りました。
アーモンドさんに忠告をされた方も、おそらくアーモンドさんに対する期待はあったのでしょうが、荷が重過ぎるんじゃないのかな?
確かに逃げることは一番楽です。でも真正面からぶつかってボロボロになるくらいなら、ところどころは引いて構えるほうが本人のためになると思います。
無理に1〜9を全部実践しようと努力して神経をすり減らすよりも、可能なところから着手する、それでOKでしょう。
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