|
▼ころりんさん:
>子供をありのまま受け入れると思いながらも、心の奥底では受け入れられず 認めたくなかったのだと思いました。
>後、お恥ずかしい話ですが、子供が何が分からなくて、困っているのかが良く分かりません。
そんなにご自分を責めることはないと思いますよ。自閉の人はものの見方、感じ方が根本的に違うんですから、お子さんが何を感じているか、考えているかなど分からないのは当たり前。分からなかったら、その度に聞いてみたり調べてみればいいじゃないですか。
>着替えや、話を聞かないの等、させるのに 私が困ることは分かるのですが、本人が困っていることは 時間をよく後何分と聞くので、時間の感覚が分からないのだなぁと言うことくらいです。
一番いいのは、お子さんに何が困っているのか聞いてみることだと思いますが、本人が分かってないことも多いですよね。一つ考えられるのは、自閉圏には抽象的思考が難しい人が多くいるということです。
時間なんて、とても抽象的な観念ですよね。特に子供の頃は確かなことは「今」しかありませんから、次の瞬間に何が起こるか分からない。だから、非常に不安になる子が多いんです。そんな時に言って説明しても「話し言葉」自体が抽象的ですから、次に聞いた時に同じ答えが返ってくるとは限らない。何度も同じ質問を繰り返すときは、そんな場合が多いようです。(それだけが理由とは限りませんが。)
そこで、後どのくらい今の作業をする時間があるのかが目で見て分かるように、砂時計などを使ってみたらいかがでしょう。
それから、何がどの順序で起こるのかをスケジュール表にして、より具体的に目に見えるようにしてあげるのも一案です。息子はつい最近まで、予定の入れ替えなどが自由にできるTEACCH方式のビジュアルスケジュールを使っていました(今は電子手帳に卒業しましたが)。これ、ご家庭でも簡単に作れるので、ちょっと説明しておきますね。必要なのは厚紙(台紙用の大きめなのと絵カード用の小さなもの)とマジックテープと封筒1枚だけです。カードをビニール張りにすると汚れず長持ちしますが、なければラップでも大丈夫です。お子さんと一緒に作れば、楽しみながらできるんじゃないでしょうか。試してみてください。
1)先ずビニールかラップを張った台紙に、マジックテープの片面を端から端まで張ります。
2)次に、ご家庭でやること(着替え、歯磨き、食事、通園、遊び、テレビ、本、就寝等)を一つ一つ絵カードに描きます。文字が分かるお子さんでしたら、絵の下に字を書いても結構です。大きなお子さんなら、文字だけでも結構です。
3)絵カードにラップかビニールを張り、裏にマジックテープのもう片方を切って貼付ければ出来上がりです。
使い方は、日程に合わせて絵カードを台紙に左から右、あるいは上から下へ張っていけばいいだけです。一度に張るカードの数は、お子さんの成長に合わせて3枚くらいから始め、徐々に増やしていきます。そして、一つの作業(例えば着替え)が終わったら、そのカードを外し封筒の中に入れます。封筒に「出来上がり」のマーク(例えば指でOKしている図など)を描いておくと、お子さんも分かりやすいかも知れません。
これは一日のスケジュールだけでなく、一つの作業の手順を説明するのにも使えます。壁に張っておいてもいいし、お子さんが持ち歩けるようにするなら、紐をつけておくと便利です。うちでは目的別に玄関口に1枚、ダイニングに1枚、息子の部屋に1枚張っていたときもあります。それぞれのご家庭で、使いやすい方法を考えてください。
>主治医いわく 知能的には高いので、分からないことも経験や想像でこなしていると言われました。
確かにそうなんですが、はっきり分からないことを一日中やるって、すごく疲れます。だからストレスもたまるし、他の人以上にリラックスする時間が必要になります。そこのところを理解してあげて、できるだけ苦労しなくても分かるように環境を整えてあげるのがコツじゃないかと思います。それから、人や自分に危害を与えないなら、少しくらい「変な行動」は多めに見てあげるのも大切だと思います。
長文で申し訳ございません。お役に立てれば幸いです。
ブンコ
|
|