|
▼yumeさん:
> 息子は小5で男の子です。
> 今日、体育でキックベースをしている内に空振りしてしまい、ボールを追いかけていたそうです。しかし、ボールを追いかけていたこと事態が実際にはなく、ただ走って行ってしまったようです。どうして急に出て行ってしまったのか、周りの方は疑問でしかながなかったようです。
>
> 本人談によると、「体育館でボールを追いかけていたのに、いつのまにか保健室の前にいて、ものすごくショックだった。今見ていたものは何だったんだろう・・」と悩んでしまいました。頭の中がボーッとしている状態だったそうなのです。とても心配になってしまいました。その後も先生の誤解から、男の先生に拳固で殴られたショックから発熱してしまいました。
>
> 家では、リラックスを計って息子の話を聞いていました。しかし、学校で頭痛、腹痛、発熱とストレス障害が出始めたため。 学校側と相談することになったのです。
書き込みを拝読して、「てんかんの『自動症を伴う複雑部分発作(ただし、古い本には精神運動発作と書かれている)』かもしれない」と思いました(素人考えではありますが)。
私はてんかん患者ですが、医療関係者ではありません。
てんかん発作イコール「全身痙攣を起こして倒れる病気」と、世間一般では思われているかもしれません。しかし、その見解は必ずしも正しいとは言えません。
てんかん発作には、いろいろなタイプのものがあります。「一見したところてんかん発作に見えない」というタイプのものもあります。
また、てんかんは、患者が百人いたら百人とも症状が違います。
「複雑部分発作」でも、患者さんによって具体的な症状が違っています。
ある患者さんの場合、次のような「自動症を伴う複雑部分発作」があったそうです。
突然、本人が学校内を歩き回ったらしいのだが、本人には全然そのことがわかっていない。途中知っている子どもを見かけて、本人が挨拶をしたということらしいのだが、本人にはわかっていない。
意識がはっきりして、歩き回るのをやめた。そのとき、頭痛と吐き気がひどかった。
てんかんについて世間一般で誤解されていることについて、もう一点。
「脳波に異常が見られないのなら、てんかんではない」と、誤解されていることもあるようです。
しかし、「脳波検査、MRI、CTのどの検査でも異常がわからなかった」てんかん患者も、意外と沢山います。私もその中の一人です。
もしもてんかん発作なら、本人は、発作の最中のことを覚えてないと思われます。医者の診察を受ける場合は、事前に、目撃していた人から詳しい様子を聞いておくほうがいいです。
「どのようなことを聞けばよいか」ということについては、リンク先の「第1章 発作の観察と記録」「第3章 意識が曇り、行動が変わる発作(複雑部分発作)」を参照してください。
http://www.hosp.go.jp/~szec2/08/08-3.htm
|
|