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初めまして。(^o^)/
当事者本人の立場として感じたことをお伝えさせていただきます。
▼青年さん:
>それゆえ、私は、「マスコミがアスペルガーのことを
>報道したことにより、アスペルガーの子をもった家族は、
>医者や親戚以外の他人に、自分の子がアスペルガーで
>あることを話したくないのではないか?」と、発達障害の
>友達に言ったところ、その友達は「そういうことはない。」
>といった旨の反論をしました。
答えは人それぞれだと思います。
私の場合は両親とも世間体を異常に気にしていた(ASだけでなく、身体障害もあったため)ので、社会人になってからも恋愛には猛反対(おそらく、相手の家族に奇異の目線で見られるのが嫌だったのではないのか?)、そればかりか友達作りにまで横槍を入れるという有様でした。
親父に至っては、「障害者の子供なんか街の中まで連れて歩けるか?」といって、幼少期にはどこにも連れて行ってもらえませんでした。
ただ私の場合は生まれ故郷が北海道東部の一漁村で、身体障害があるとそれだけでも風当たりの強い環境でした。
その後、親父が祖父母と喧嘩別れして室蘭に引っ越したのですが、ここも身体障害や発達障害に対する偏見が非常に強く、私は深刻ないじめに悩まされました。
親父もASの当事者だった疑いがあるため、新日鉄の職場環境に23年間ほとんどなじめないまま、12年前に他界しました(享年53歳)。
>そこで質問です。
>アスペルガーの子をもったご家族の方は、医者や親戚以外
>の他人に、自分の子がアスペルガーであることを話すこと
>(カミングアウト)ができるのでしょうか?
私が親の立場であれば、子供の障害を周囲に打ち明けることは決して苦痛ではありません。それは障害の種類を問わず言えることです。
さすがに今の職場では公表していません(身体障害のみ人事担当者に公表している程度)が、現在住んでいる茨城では発達障害に対する偏見が北海道に比べて少ないので、あえて公表する必要もないかと感じています。
ただ(ここからが重要ですが):
偏見というものは、案外当事者自身やその家族の方にも植わっているケースが多いと感じています。
実際私自身が現に通っている心療内科でカウンセリングの際に指摘されました。
障害がいじめの原因になると、どうしてもマイナスイメージでしか捉えられなくなります。気が付いたら周囲の人たちと同じ視点で障害を捉えていた、ということも私の場合はずいぶんと経験していました。
でも、たとえ心療内科のカウンセリングであっても、「館」のコメントであっても、障害をマイナスイメージで捉えるには及ばない、という内容の意見は私たち発達障害の当事者にとってはかなり救いになります。
多少残酷なコメントになるかもしれませんが、もし青年さんが周囲の偏見が気になって仕方がない、という状況でしたなら、青年さん自身にも偏見があるのかどうかを一度疑ってかかることも必要かもしれません。しかしそこで浮かび上がったものについては、今後「館」での相談や、医療機関でのカウンセリングには重要な手がかりになるかと思います。
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