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レスがつくとは思いませんでしたが、つけてくださりありがとうございます。私の組の自閉症の子にとって今の環境は何の問題もありません。うちは養護学校ではないので、環境要因でパニックになる子はいません。
ところで、先日の京都の殺人事件ですが、被害に遭われたお子さま、ご両親は、言葉では言い表せないほどの悲しみだと思います。
ただ、報道でどうしても一カ所ひっかかるところがあります。「そうじゃないだろう。そんなこと考え出したら世の中だめになるよ!!!」と言いたい部分があります。
それは、前科者を塾の講師に雇ったことが問題にされている点です。たまたま事件になってこのことが、塾側に問われているのです。
この世には、先天的に、人と感情の共有や結びつきができない、いわゆる発達障害に属する人がいます。そういう人たちの中には、専門家によると、犯罪に走っていってしまう人や、少年院に送られる人も多いとききます。そういう人たちの誰かが、犯罪に至ってしまった場合、「変わり者」「変な人」「変質者」で、すまされてしまいます。
その背景には、社会の受け皿があまりにも、発達障害者に対して、あまりにも冷たいという現実はあるのではないでしょうか。
前科者でも、「現在」が正しい道を歩んでいたら、それを支援していく社会が必要なのです。そういう社会体制にならなければ、いつまでたっても発達障害者は、成人して二次障害がでたら、冷たい目で見られ、前科者は、「前科がある」というだけで、迫害されていくだけです。
前科者でも先生をしている人もいます。あのラグビーで有名になった高校の監督は、札付の不良でした。けれども社会自立して活躍している背景には、周りの支援があるからです。
前科者、見かけの判断から、人を差別するのは明らかな同和問題です。
また、成人においても、発達障害者の先天的な困難さを理解し、受容し、支援していく体制は、絶対にすべきことなんです。そうしないと、世の中、間違った方向へ行くんです。もし、社会的にこういう体制ができれば、発達障害者が犯罪の道に入ってしまうのをかなり防げるでしょう。
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