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▼リエリエさん:
はじめまして。 青年期のAS周辺者の親です。
>中学に上がった頃から、自分の思うよう、したいようにならないとパニックを
>起こし、家を飛び出すことを たびたび繰り返しています。
現れ方は異なりますが、我が家でも思春期の葛藤の時期を経てきました。
小学生の時との豹変にご家族共々驚いていらっしゃる事でしょう。
この時期の男の子はとても葛藤が強く出てしまうタイプの方があるようです。
本来の性格とは全く別に、暴力的な言動が強くでてしまい、自分でも抑えようとしても抑えきれないもののようです。
加えて今は、高校受験の前の不安も強いと思います。
お子さんを もう少し「一人前のおとな」として対応してみましょう。
小学生の頃であれば、素直に従っていましたよね?
でも、中学生は「自分で」行動をしようと、背伸びする時期です。
「親が口うるさい」と強く感じる時期なのです。
宿題が提出できなくても、そのために成績が赤点でも、それは自己責任です。
夜中にお風呂に入ろうが、朝シャンに変えようが、本人に任せて見ましょう。
実際に「できていない」と、反論なさりたいですよね?
でも、リエリエさんが口を出しても 反発を招くだけなのですよね?
それなら、「口を出さない」のが上策です。
できていないでも、親は口を出しすぎてはいけない時期に来ています。
中学生の男の子がいつも母親の言うことに素直に従ってばかりなら、逆に心配です。 順調な成長を喜びましょう!
>「ごはんも家族で食べようよ」
だけは、言いたいですが、現状では言わない方が良いのは明確ですよね?
>「宿題は、済んだの?」
中学3年に親が言うことではありません。宿題が提出できていない時には、教師から怒られるべき事です。 平常点の悪化という結果は本人が責任を取るべき事です。
>「靴下、洗濯機に入れようよ」
「洗濯機に入れてあるものだけ洗います」と、宣言して、実際にそのように行動して下さい。
汚れ物が散らかっていて目障りなら、透明のビニール袋に入れて、本人の部屋のドアノブにぶら下げて下さい。
ただし、口で注意しないこと。
聞かれた時(文句を言われたとき)にだけ、「洗濯機に入れてあれば洗います」と、約束してある事実のみを穏やかに冷静に伝えます。
>一時、臨床心理士の先生についてもらっていたのですが、「ああいうところは、
>俺をバカにしているから、2度と行きたくない。」
では、お母さんが臨床心理士さんと話をして、お子さんとの対応の仕方を学びましょう。 お子さんへの対応には工夫の余地がありそうです。
>リスパダールももらっているのですが、「なんであんなもん俺が飲まないかんのだ。気に入らないやつはぶっ殺す」などとも言っています。
効く方では、自己コントロールが効きやすくなり、効き目が実感できるのですが、合わない可能性もありますね。
本人に困り感が無いときには、服薬に繋がらないことも多いですね。
「集中力が増して、勉強がはかどる人もいるらしい」と、言ってみてはいかがでしょうか。(直接の薬効ではありませんが、リスパダールにしても、イライラが減る事で間接的に集中力が増す方があるので、嘘にはなりません。)
>おおらかな母でいよう、「ああ、そう」で済ませようと思うのですが、自分勝手と
>受け止められることばかりで、母の私が一番理解してあげなくては、と思うのですが、こういう時どう対応していけば、いいのか分からなくなってしまいます。
ええと、この時期は「そういうもの」と、認識するのが大前提に感じました。
まだ、壁にも穴はあいていないようですし。
ドアも壊れていないようですね。
ガラス窓も大丈夫みたいですし。
ご家族が青あざにもなっていないようですし。
プチ家出も上手に、ご祖父母様の家に行くことを納得できたようですし。
学校にも行っていて、睡眠が取れて、食事も過食も拒食も出ていない。
自傷行為もしていない。
上記の例は、大げさでも何でもありません。
中学生〜高校生の時期でしたら、このような行動に至るAS者は珍しくありません。
「良くあること」です。
とても、「良くあること」で、一時的なものと知っているだけで、受け止め方が違いませんか?
壁に穴があき、ドアが壊れ、ゲームセンター親に隠れて通い、カード三昧していた方が、今は立派な大学生をしていたり、素敵な社会人になっていたりしています。
子どもも失敗しながら、親離れして「自律」を学んでいきます。
親は、失敗を「必要なもの」と、無理にでも受けとめることが必要です。
睡眠が取れない、食事が取れない、家族が医療的な治療が必要な程の怪我をする
という段階でしたら、緊急に対応をしなければいけませんが、そこまで行かない時には、「あたたかく 見守る」のが今の時期の親の仕事とも言えます。
たぶん、長くても後3〜4年の事です。
ASに限らず、 この時期には良くある事ですから。
ただ、時間の管理などが 「とても苦手」「切替が下手」ですから、出方が極端で本人にも親にも辛いですけれど。
程度がAS特性の影響で強くなってしまってはいますが、根は「この年齢なら誰にでもあること」であり、逆に「きちんと順調に成長している証拠」ですから、驚かないで良いのです。
>こういう時どう対応していけば、いいのか分からなくなってしまいます。
リエリエさんが、臨床心理士さんとの継続的に面談が有用に感じます。
お子さんの行動について、思いっきり愚痴を吐き出し、その後で「どういう対応が良いか?」というヒントを頂く〜その繰り返しをすることで、思春期を乗り越えて下さい。
やがて、お子さんは自律が可能になり、自己を客観視できるようになっていくでしょう。 その時期に、再度、お子さんを医師や心理士の元に誘って下さい。
おそらく、そのころに、「告知」がをする条件が整うように感じます。
仮に、今、「診断名」をお子さんが知っていたとしても、「AS」をどのように受けとめるのか?という 「ASとの折り合いをつけていく」作業について、思春期の終わりから青年期にかけて、医療者が関わっておくことが、将来、お子さんご自身が必要に応じて医療の手助けを得る時のハードルを下げておくために必要なステップだと私は考えています。
何だか、まとまり無く、いろいろな事を書き込んでしまいました。
読みにくいですよね。 申し訳ないです。
リエリエさんご自身が、継続的に、相談をできる窓口を見つけて下さい。
この時期のAS者を見守ることは、親にとって大きなストレスですから、リエリエさんを支える方を見つけて下さい。
リエリエさんが安定なさることが、お子さんの安定にも繋がっていきます。
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