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▼南美さん:
再びPOLINECIAでございます。
だいたい、前回で伝えるべきことは伝え終わったつもりだったんですが、
1つだけ伝え残したことが。。。
>なんだか、皆、アスペルガーに思えてきた。
>私の父親も、ヒョッとしたら、アスペルガーの可能性を感じる。
例えば今まで障害のことを知らないまま、
家族との関係に苦しんできた人がいたとしましょう。
それがある時、今まで知らなかった障害のことを知り、
しかもその障害が家族の特徴とそっくりであったとしましょう。
その人は家族の障害的な特徴にばかり囚われるようになり、
今までの自分の苦しみの全てが家族の障害によるものだった
と強く信じるようになるでしょう。
さらには、今まで人間関係で苦しめられていた相手全てが
何らかの障害者であるかのように考えるようになり、
障害の解説書と身近な人の障害の符号点を探すことに
熱中していくことになるでしょう。
このような状態は障害を知った直後の当事者やその家族に
往々にして見られることでございます。
あたしはこのような状態を「障害暴き」と呼んでおります。
今の南美様もそのような状態にあられるのでしょう。
もちろん、そういう時期がある時点では当事者や家族に必要なことは
あたしも認めます。
ただし、そこにいつまでも留まらないことを勧めております。
「障害暴き」に熱中しすぎると往々にして、
本来取り組まなければならない問題から目が反れてしまいます。
例えば、現在南美様が一番取り組まなければならない問題は、
ご自身やお子様たちの生活を守ることでございます。
母親やパートナーについては家族に協力的ではなかったとしても、
家族をぶち壊しにかかってきているのでなければ、
とりあえず放置していても問題はなさそうに思われます。
(障害のあるパートナーが家庭内暴力を振るっている場合もあるでしょうが、
その場合は障害云々の問題ではなく
単純に法律的に処理してしまった方が解決策としては早道です。)
そればかりではなく、
自分を苦しめている相手に障害のレッテルを貼ることによって、
同じ診断を受けている当事者を意図はしていなくても、
精神的に痛めつけてしまう場合がございます。
そういうことは滅多に起こらないと思いますが、
もし南美様のコメントを読んだ当事者が
「自分は結婚をすべきでもないし、子どもを残すべきでもないんだ」
と受け止めたとすれば、
南美様はどのように対応されるのでしょうか?
あるいは管理人様が南美様をフォローするために書かれた
「アスペルガーの当事者の家族がうつ病になるリスクは通常の10倍」
というコメントを読んで
「自分はどうせ周りの人間を不幸にしかしないのだから
生きていてもしょうがない。死のう。」
と決心された当事者がいたとすれば、どのように対応されるでしょうか?
じっさいにあたしの知っている当事者の1人は
別のサイトでそのような非業の死を遂げたということだけは
申し伝えておきましょう。
一番大切なことは「障害暴き」をすることではなく、
自分自身や子どもたちの生活をよくすること。
その目標を忘れずに問題に取り組まれることを祈念しております。
乱文失礼いたしました。
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