|
発達心さん、こんにちは。ワタシも中途で診断されたクチです。
大変興味深いテーマと思うので、ワタシなりに今まで考えてきたことを
書かせていただきますね。
診断には二つの側面があると思っています。
ひとつは、本人の努力不足や性格の悪さなどではなく、本人には
責任のない生まれつきの機能障害が原因であると知って救われる面、
もうひとつは、生涯にわたって抱えていかなければならない不具合
であると知って絶望する面、です。
そして、自己評価が下がっていたり、自己像の形成に難があったりした
場合、診断がついたショックをのり越えるのは時間のかかる道のりに
なるように思います。
個人的な話をすれば、以前も書いたけどワタシは自分で発達障害を
疑って受診したくせに、診断されたときのショックは大きかったです。
今振り返ってみると、診断はされたものの、では実際に困っている点に
ついてどう対処したらいいか?というノウハウを持っていなかったため、
ただレッテルを貼られて放り出されたような気分だったのでしょう。
その後、PDDの子どもためにの療育法を調べたり、療育の現場を
垣間見たり、子どもの主治医に相談したりするうちに、自分自身の
生活改善や認知の改善にも適用できることも多くあると気付きました。
自分で、自分の障害の部分に対してできることがある。
自分の困難さを改善する方法はある。
ワタシは「生涯にわたる障害」という檻の中にいるのではなく、
自分なりの方法で自分とよりよく付き合っていけばいいんだ…
そう思えたことと、具体的なノウハウを知ってひとつひとつ困っている
点を改善していくことで、やがて診断というレッテルをも
自らの個性の一部と前向きに考えられるようになってきました。
したがって、
>また、書籍店で、発達障害は早期療育が鍵などと書いてあるのを読むと
>絶望的な気持ちになります。大人の発達障害関連の本が少ないのを見ても
>成人してしまうと、福祉関係者にとっても手がつけられないのかな?
>と思ってしまいます。
絶望的な気持ちになるのもわかるし、成人後のケアがまだまだ足りない
のも確かではありますが、必ず道はあるし、十年前と比べたら今でも
かなり事態は進展しているので今後はさらに、と希望をもっています。
|
|